育鵬社歴史・公民やめ他社に採択替え:大阪府四條畷市

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大阪府四條畷市教育委員会は2020年7月25日に中学校教科書採択をおこなった。

懸案となっていた中学校社会科については、歴史は教育出版、公民は日本文教出版をそれぞれ採択した。

同市では前回2015年には、歴史・公民ともに育鵬社教科書を採択して問題になっていた。育鵬社をやめて採択替えしたことになる。率直に歓迎したい。

四條畷市では2015年当時は、維新の市長だった。維新は「ふさわしい教科書の採択」を選挙政策として掲げたり、府内の他地域では育鵬社教科書を採択するよう求める要請を教育委員会に対しておこなうなど、育鵬社教科書を推すと受け取れる対応を繰り返してきた。

その後2017年の市長選挙で、維新市長が落選し、維新推薦ではない市長へと交代した。

また2015年教科書採択に際しては、住宅販売会社「フジ住宅」(大阪府岸和田市)が従業員を動員し、大阪府内を中心とした従業員の居住地の自治体に対して、教科書展示会でのアンケートで育鵬社に好意的な回答を書くよう求めるなど、育鵬社教科書を採択するよう求める動きが強められていた。同社の会長は、育鵬社教科書の母体でもある「日本教育再生機構」の関係者でもある。動員は「ヘイトハラスメント」だと指摘する判決が、2020年7月に出されている。

5年間にわたって生徒におかしな教科書を使わせてしまったことは取り返しが付かないとはいえども、前回の問題を乗り越えて採択替えが実現したことは喜ばしい。

大阪府内の自治体で採択結果が明らかになったのは、おそらく初めてとなる。府内の他地域に先駆けて育鵬社をやめたことは、希望ともなっている。

大阪府内での状況

大阪府内では今後も各地で教科書採択が相次ぐ。

河内長野市では7月28日午前10時より採択がおこなわれる予定となっている。ここは前回公民で育鵬社が採択された。同市では前回採択後の2016年の市長選挙で、維新市議も支援した当時の市長が落選して市長が交代し、また2020年7月の市長選挙で維新市長候補を退けたばかりとなる。

泉大津市は7月29日午前9時30分、和泉市は7月30日午後1時30分より、それぞれ採択がおこなわれる予定となっている。泉大津・和泉の両市では、市長が「教育再生首長会議」に参加しているという情報もあり、気がかりである。

大阪市は正式日程は公表されていない。火曜日を教育委員会会議の定例日としていることや、例年は8月の第1火曜日に採択が実施されてきた。

追記:大阪市では2020年8月4日に教育委員会を開催することが発表されたが、この日に採択はおこなわない見通し。

枚方市での日程は未把握だが、同市では市長が維新で、教育再生首長会議に参加したという情報もあり、気がかりなところである。

東大阪市や泉佐野市なども気がかりな自治体である。

ほかにも維新首長の自治体や、組織的には維新ではないが維新とも協力的な首長を擁する自治体、「教育再生首長会議」に参加している首長を擁する自治体など、大阪府内にはそれなりにあり、気がかりな点が多数ある。

大阪府内でも全国でも、育鵬社やそれに類する教科書が採択されないことを願っている。