顧問教諭の行為で「絶望感深めさせたこと否定できない」:岩手県立高校バレーボール部員自殺事件

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岩手県立不来方高校(矢巾町)3年だった男子生徒が2018年7月に自殺し、背後にバレーボール部顧問教諭の暴言や威圧的発言など不適切指導があったと指摘された問題で、第三者委員会は生徒の自殺の原因について「教諭の叱責や発言が絶望感を深めさせた可能性は否定できない」とする報告書をまとめ、2020年7月22日に岩手県教委に提出した。

報告書では顧問の発言について、試合に負けた責任を押しつけるなど、威圧や人格の否定にあたると指摘した。その上で指導の域を超えたものと判断している。

岩手県教委はこれまで教諭の行為については「指導の範囲」とする見解を出していた。

教諭の不適切行為が第三者委員会で認定されたことは、重みを持つものだといえる。この事件では、顧問教諭が日常的に、生徒に対して威圧的な発言をおこなって追い込むなどしたことが指摘されてきた。

また当該顧問教諭は2008年にも、当時勤務していた高校でバレーボール部員に対して威圧的な指導を繰り返して不登校やPTSD発症に追い込んだなどとして、被害部員から訴訟を起こされ、顧問教諭の行為を認める判決が確定している。威圧的な指導は常習的だったこともうかがわれることになる。

このようなことを、再び起こさせてはならない。とりわけ部活動・スポーツ指導の場では、威圧的な暴言などで追い込むことを「指導」と勘違いして問題を起こす指導者も絶えないが、そういう行為は指導とは無縁ということを徹底していく必要がある。指導のあり方について考えていかなければならない。