コロナ臨時休業期間中に「闇部活」という闇

東洋経済(ウェブ版)が2020年7月8日、『河川敷で「闇部活」続けたバレー強豪校の大問題 自粛要請を無視した「中学日本一」の衝撃実態』と題するリポートを掲載している。

河川敷で「闇部活」続けたバレー強豪校の大問題 | コロナ後を生き抜く
コロナで休校中の5月。河川敷に黄色と青のバレーボールが舞っていた。「何?あれ、部活やってんの?」通行人が振り返るほどの大人数。20人近くの男子中学生がバレーボールの練習をしていた。パイプ椅子にどっしり…

東京都内のある中学校の男子バレーボール部で起きた問題のリポート。当該中学校は全国区の「強豪校」といわれ、大会で日本一になったこともあるという。

記事によると、新型コロナウイルス問題の深刻化によって学校が臨時休業となった2020年3~5月、部活動などは中止とされたにもかかわらず、当該校では他自治体の体育館を借りたり、挙げ句の果てには公園河川敷の有料エリアを無断使用してまで、練習させていた。

さらには、臨時休業期間中の部活動参加を自粛した部員へは、差別同然の不利益な扱いをしたとも指摘されている。

当該部活動ではかねてから顧問教員の暴言などがあり、過去には大型台風襲来などでもお構いなしに練習させていたことが指摘されている。

またリポートによると、ほかの部活動競技でも、臨時休業期間中に練習させていたケースを把握しているという。

「ブラック部活動」の弊害

リポートでは、以下のような指摘をおこなっている。

このようなケースは往々にして、部活の在り方に疑問を持つ「常識派」と、顧問が理不尽な要求をしてもそれに逆らえない「教祖派」の二つに保護者が分断される。特色としては、顧問に逆らえない保護者は、子どもをスポーツ推薦で高校に進学させたい人が多く、その対岸に位置する親子は受験勉強をして希望校を目指す。

そして、それはそのまま子どもたちの心の分断を呼ぶ。

部活動が生徒の自発性ではなく、顧問を頂点とした一種のカルト集団のようになってしまい、対立と分断を生む。また部活動が指導力や学校アピールかのように扱われることで、授業・教科指導、学級運営、生徒指導など本来の学校教育活動にもしわ寄せが出て、ほかの教職員や生徒まで巻き込むことになってしまう。いわゆる「ブラック部活動」である。

コロナ禍との関連では、感染を広げないことが重要な時期にわざわざ集まり、「密」を作った状態にもなっている。リポートでは、顧問らが自分たちの行為を正当化するためか、精神論でごまかそうとした様子も紹介している。

しかも有料エリアに無断で忍び込んで練習していたなど、部活動のためにはどんなことをしてもいいとばかりの手口でもあり、とんでもないことでもある。

部活動という目的なら何をしてもいいとばかりの行為など、社会通念にも反する。