岐阜市立小学校組体操事故、被害者が提訴

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岐阜市立小学校6年だった2014年、運動会の組体操の練習で「4段ピラミッド」の下敷きとなり脳脊髄液減少症を発症したとして、元児童の女性(2020年時点では高校3年)と保護者が岐阜市に対し、約5090万円の損害賠償を求めて岐阜地裁に提訴していたことがわかった。

提訴は2020年3月25日付。岐阜市は請求棄却を求めている。

事故は2014年9月19日に起きた。児童10人で実施した「4段ピラミッド」で、この児童は最下段を担当した。上段の児童がバランスを崩し、ピラミッドが崩れてこの児童は下敷きになった。

児童は事故後から倦怠感や頭痛などの症状を発症した。しばらくは原因不明とされていたものの、2016年になり脳脊髄液減少症と診断された。2020年時点でも症状が続き、症状の影響で希望していた進路の変更を余儀なくされたとも訴えている。

児童側によると、児童のグループでは練習時に1度もピラミッドを完成させたことがなく、教員らは崩落が予想されるにもかかわらず補助者を配置するなどの対策をとらなかったとも訴えた。

組体操での事故は、各地で発生している。「見栄えがいい」「団結力を見せる」などとして組体操で大技に取り組む雰囲気が一部にあった一方で、今回の事例のように後遺症で苦しむケースも、しばしば報告されている。

数年前より組体操の事故は大きな問題となり、危険な技については禁止するよう呼びかけられるようにはなった。必要な補償と再発防止策をとっていかなければならない。