福岡県立高校いじめ自殺:加害生徒6人中3人を書類送検・家裁送致

福岡県久留米市の福岡県立高校2年だった男子生徒が2018年6月、所属していた野球部でのいじめ被害をうかがわせるメモを残して自殺した問題に関連して、福岡県警久留米署は元野球部員3人(いずれも2020年6月時点では卒業)を暴力行為処罰法違反容疑で福岡地検久留米支部に書類送検し、また地検支部が福岡家裁久留米支部に家裁送致していたことが判明した。

事件の経過

事件の経過は、報道によると、概略で以下の通りだという。

男子生徒は野球部で、他の部員らからズボンを下ろされる・携帯電話を隠される・LINEグループから無理やり外されるなどのいじめを繰り返し受けた。関与した部員は、同学年の6人が中心となっていたという。

生徒は2018年6月22日、部員の名前を挙げ「毎日色々言われてもう限界やった」「生きているだけで苦痛だったよ」とするメモを残して自殺した。

福岡県教委の第三者委員会で事件を調査し、2019年3月に報告書を発表した。いじめを認定し、自殺との因果関係を認めた。

警察は当初、遺族からの相談に対して、刑事事件としての立件は困難ではないかとする見解を示していた。しかし第三者委員会報告書でいじめが認定されたあとも誠意ある対応がなされなかったとして、遺族は2019年10月に正式に被害届を提出した。

警察は、関与したとされた生徒6人のうち、集団でズボンを下ろした行為などを認定した3人について書類送検した。地検支部は2020年1月に家裁送致し、審判開始を決定した。

認定範囲は必ずしも十分とはいえない部分もあるが、刑事事件としてもていねいな対応がされることが望まれる。

学校側のおかしなコメント

一方で、学校側のコメントが気になる。

毎日新聞によると、学校関係者は以下のようなコメントを出したという。

高校の教頭は「係争中の事案のうえ、対象生徒は全員が卒業して本校と関係がないため、コメントできない」と話している。

いったい何を言っているのかと感じる。「係争中」だとはいえども、学校でのいじめ事件である。関係生徒の在学中に起きた事件であり、「卒業したから無関係」というわけにはいかない。全く無関係なことを問われてコメントする立場にないとも言いたげな、このような対応はおかしい。