学校・市教委がいじめの隠蔽工作か:大阪市立小学校

「まぐまぐニュース」2020年6月11日付が、「もはや脅迫。大阪市立小の校長がいじめ被害保護者に吐いた大暴言」という記事を出している。

もはや脅迫。大阪市立小の校長がいじめ被害保護者に吐いた大暴言 - まぐまぐニュース!
先日、大阪市此花区の市立小学校で起きていた女子児童に対する凄惨ないじめ事件が明らかとなり、学校側の被害者家族に対する暴言や脅迫、さらには問題の隠蔽に走ったとしか思えぬ対応に多数の批判の声が上がっています。今回のメルマガ『…

大阪市此花区の市立小学校で2019年度、当時小学校2年の児童に対するいじめ事案があり、学校側の対応に被害者を攻撃するような重大な問題があるという指摘。

この事件は、2020年3月6日に大阪市会の教育こども委員会でも取り上げられ、簡潔な形ながらも報道もされている。

関係者によりますと、大阪市立小学校に通う2年の女子児童(8)は、去年5月以降、同級生の男子児童から顔に爪を立てられたり、突き飛ばされたりするいじめを受けました。女子児童側から訴えを受けた学校は、市の教育委員会に報告しましたが、約半年間、放置していたということです。女子児童は、その後、不登校になり適応障害の診断を受けました。
(ABCテレビ 2020年3月6日 『女子児童がいじめ受け 教委が約半年間も放置 松井市長「対応は非常に不適切。反省を促したい」』) https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_5325.html

いじめの経過

「まぐまぐニュース」での指摘、また被害者保護者が大阪市議に提出し市会の質疑にも使われた資料を総合すると、いじめは以下のような経過をたどっている。

男子児童X(市会質疑の資料ではA、「まぐまぐニュース」ではBと表記)がいじめを中心となっておこない、当該児童Xの保護者はいじめが発覚しても居直るような対応を繰り返した。

Xに引きずられるような形でいじめに加担した別の児童Yもいたが、その児童Yについては、保護者がいじめを謝罪し家庭で指導するなどしたことで被害児童側と和解に至った。その後は被害児童と児童Yとの関係は改善し、児童Xのいじめに対して児童Yが被害児童をかばう立場に立つなどの関係になったという。

Xは1年の頃から暴言を繰り返すなどしていたが、2年進級後にいじめ・暴力が激しくなった。2019年5月26日、児童の様子がおかしいのに気づいた父親が学校に迎えに行った際、足を蹴られて苦しんでいる児童を発見して連れ帰り、病院に連れて行った。

いじめについて学校側に申し入れたが、担任教員はこの児童と加害児童Xの座席について、Xを教室ドアの横の席、被害児童を教室の奥の席にして、被害児童が加害児童の近くを通らなければいけないような動線に置くなど、不適切な対応を繰り返した。

2学期には、顔の生傷を心配した保護者が担任教員に相談すると、担任は「自分でひっかいたんじゃないですか」という対応をとった。また担任は2学期以降、被害児童がケガをしたなどの報告について「男子児童Xはかかわっていない」とわざわざ付け加えるような不審な連絡を複数回よこした。

保護者は近所の高学年児童に、男子児童Xの名前を出して「この子知ってる?」と問い合わせると、児童らは一様に「どうしたの?何かされたの?」と聞き返してくる状況で、Xの乱暴は学校中で有名になっている様子だったという。高学年児童がXのいじめについて直接本人に問いただして注意したが、Xは数時間後、持っていた傘でその高学年児童を後ろから殴りつける報復行為をおこなったという。またXは同学年だけでなく他学年の児童にも見境なく他害行為をする傾向があることが指摘され、他の複数の児童も被害に遭っていることが判明したという。

2019年10月29日、校長との話し合いを持ったが、校長は「当該クラスに暴力などはない。調べることもできない」と言い切った。

また保護者は、加害児童Xの保護者とも直接交渉したが、X保護者側は被害訴えを一切無視するような対応に終始した。

加害児童X保護者は突然「転校する」と言い出した。しかしその際、「転校のあいさつ」と称して同級生保護者を訪問し、被害児童や保護者から嫌がらせをされたかのようにすり替えて悪口を吹聴したとされる。

加害児童Xは転校したものの、被害児童はいじめのトラウマから適応障害を発症し、登校できない状態になったという。

大阪市教委はこの事案についての資料を作成したが、保護者によると「学校名と関係者氏名以外はほぼ虚偽」という代物だという。また「被害児童に非行歴がある」「保護者が虐待をおこなっていた」かのような虚偽の印象操作もおこなわれていたとされる。

保護者がおこなった情報開示請求では、被害児童本人が「書いた覚えがない」という「いじめアンケート」が出てきた。また市教委作成資料によると、2019年12月に学校と此花区役所が「ケース会議」を開いて情報共有をしたことになっていたが、保護者が会議内容について情報開示請求をかけた際、「当該日時に会議を開いた事実そのものがない。念のため当該日の前後1週間についても確認したが、会議はなかった。よって資料の開示は不可能」として非開示とする回答が出された。

また大阪市教委は、保護者からの第三者委員会の設置を拒否し、市教委内の調査委員会で調査しようとしているという。

学校や大阪市教委の対応はあまりにも悪質である。この経過は、隠蔽であり、また資料の捏造だというべきものとなっている。いじめは被害者の立場になって対応するべき案件なのに、これではいじめに加勢しているのに等しいことになる。