岩手県立高校バレーボール部員自殺、暴行加えたとされた顧問教諭を不起訴に

岩手県立不来方高校3年でバレーボール部員だった男子生徒が2018年7月に自殺し、背後に顧問教諭からの暴力やハラスメントがあったと指摘された問題で、盛岡地検は2020年4月9日、暴行容疑で書類送検されていた顧問教諭を不起訴処分とした。

「諸般の事情を考慮した」としている。

この問題では、顧問教諭が生徒に対して、日常的に人格否定の暴言を吐く、バレーボールを故意に顔面にぶつけるなどの行為があったと指摘されている。

岩手県立不来方高校バレーボール部員自殺事件
岩手県矢巾町の岩手県立不来方高校のバレーボール部員だった男子生徒が2018年7月に自殺し、背景に顧問教諭からの暴言やパワハラがあったと指摘された問題。事件の経過同校3年の男子生徒は2018年7月3日、自宅で自殺した。数日後に遺書が見つかった

顧問教諭が生徒の顔面にボールをぶつけたことなどについて、刑事告訴していた。

遺族側は「不起訴となり残念。教諭の虚偽答弁と当事者意識が欠落していることについては許すべきではないと考えている」というコメントを出したという。

この手の事件では、これまで刑事事件として立件される事自体が困難だったのが通例ではあった。とはいえども、暴行を加えて生徒を自殺に追い込んでも、法的な責任を問われないというのは、残念ではある。

刑事事件としては不起訴になったものの、ほかの形でも事実関係を詳細に明らかにして、必要な措置がとられることを願う。