神村学園通信部サポート校:いじめ認知しながら放置と指摘される

神村学園高等部通信制課程(本部・鹿児島県)のサポート校「淡路島学習センター」(兵庫県)で学習指導などが放置されるなど劣悪な学習環境・生活環境が指摘された問題に関連して、寮内でのいじめをセンター運営者が認知しながら放置していたことが指摘されている。

産経新聞2020年3月8日『神村学園通信制問題、学園にいじめ報告せず 国指針を逸脱か』が報じている。

淡路島学習センターをめぐる背景

「淡路島学習センター」は、プロサッカー選手を目指す生徒向けの課程として全寮制で設置された。通信制高校としての学習指導を受けながら、サッカーの練習に打ち込むとうたっていた。センターの運営は学園側が地元業者に委託していた。

しかし1期生が入学した2019年度、学園側から学習課題が届かない、学習指導が全くない、サッカーの練習環境や生活環境についても「専用グラウンドで練習するとされていたのに、専用グラウンドがなく、砂浜などで練習する」「食事や寮も劣悪なものだった」などの問題が指摘された。

1期生29人のうち10人が、劣悪な環境を苦にして2019年8月までに退学した。元生徒らは学園側を相手取り提訴した。

いじめの証言

いじめを受けたと訴えている元生徒は、2019年4月の入学直後より、寮内で暴言を受ける・殴られるなどの被害があったとしている。寮の運営業者も2019年7月までにいじめを把握していたが、学園側への報告を怠っていたとされる。元生徒は2019年8月に退学した。

文部科学省によると、サポート校など私立学校関連施設でのいじめが発覚した場合、いじめ防止対策推進法などに基づき、私立学校を運営する学校法人側が解決に乗り出すよう求めているという。しかし学園側によると、2019年12月の時点では「いじめは把握していなかった。生活面は運営業者に任せていた」としている。

いじめは構造的なもの

このような劣悪な学習環境・生活環境によっていじめが誘発されたとも考えられるような状況となっている。さらに劣悪な環境を是正する態勢が取れなかったことでさらにいじめが悪化するという負の連鎖にもなっている。

このようなことは非人道的だといえる。このような劣悪な施設運営がなぜおこなわれたのか、こういう施設運営がまかり通っていた背景は何かなどについても解明し、是正策をとるべきである。