神戸市教員暴力:加害教員2人を懲戒免職、教諭1人と前校長を停職など8人処分

神戸市立東須磨小学校の教員暴力事件で、神戸市教育委員会は2020年2月28日、関係教員8人への処分を決定した。

教員4人に対して「激辛カレー」強要や暴行・暴言・セクハラ行為などを繰り返したとして、蔀俊(しとみ・しゅん)教諭(34)・柴田祐介教諭(34)の2教員を懲戒免職にした。

また女性教諭H(45)について、「激辛カレー」強要・不快なあだ名で呼ぶ・平手打ちを加えるなどの被害教員らへの行為のほか、児童の椅子を引いて転倒させるなどの不適切指導が確認されたとして、停職3ヶ月の懲戒処分とした。男性教諭S(37)については、被害者を殴る・被害者が被害を校長に訴えたことに逆恨みして威圧するなどのハラスメント行為があったとして減給10分の1・3ヶ月とした。

H・S両教諭については、「当面は教壇に立たせることは不適切」として、学校以外に配置転換することにしているという。

管理職については、同校の教頭・校長時代を通じて自らもパワハラ行為をおこなっていたなどとして芝本力・前校長(55)を停職3ヶ月の懲戒処分にした。仁王美貴・現校長(55)についても、暴力問題への対応に問題があり加害教員が報復的な言動をとる事態を招いたなどとして、減給10分の1・3ヶ月の懲戒処分となった。

前々校長(62)についても、2017年の校長時代に職員室を教頭任せにしていじめに気づけなかったなどとして、戒告処分となった。

加害教員4人とは別の40代女性教員についても、調査報告書で「パワハラと評価しうる行為があったと指摘された」として、文書訓戒処分となった。

また教育長は報酬の20%・3ヶ月分、教育委員は報酬の10%・3ヶ月分を自主返納する。

蔀教諭は93件、柴田教諭は39件のハラスメント行為を認定されている。激辛カレーを無理やり食べさせたり顔に塗るなどした「激辛カレー」事件は、蔀・柴田・女性Hの3教員が関与し、2018年9月に2回にわたっておこなわれた。蔀・柴田両教諭はセクハラ行為もおこなったと指摘された。Hは被害者教員の家族や交友関係を中傷する発言も繰り返していた。

神戸市立東須磨小学校教諭暴力事件
神戸市立東須磨小学校(神戸市須磨区)の教諭4人が遅くとも2017年頃から(さらにそれ以前からという指摘もある)2019年までの数年間にわたり、同僚の若手教員4人に対して集団いじめ・暴力行為・パワハラ・セクハラ行為を繰り返し、うち1人を201

認定されたハラスメント計125件は、いじめという言葉では表現しきれないほどに、悪質で暴力的な行為である。中には犯罪的ではないかと思えるほどにおぞましいような行為もあった。

加えて、調査委員会では認定が見送られたものでも、パワハラだとして被害訴えがあったものも一定数あるという。

加害教員への一定の厳しい処分は、ことの重大性を考えれば当然ではあろう。一方で、なぜこのようなことが起きたのか、なぜこのようなことを許す余地があったのかなどについてもきちんと考えて分析し、二度とこのようなことが起きないような方策を検討していかなければならない。

また神戸市教育委員会や神戸市が問題発覚以降、迷走とも思えるような対応をおこなったことについても、改めて再検証が加えられる必要もある。

(参考)
◎教員間暴行 加害教員4人を処分 神戸市教委(神戸新聞 2020/2/28)
◎神戸教諭いじめ 激辛カレー食べさせた加害者ら2人を懲戒免職 女性1人は停職3カ月(毎日新聞 2020/2/28)
◎神戸市立小の教諭いじめで処分 2人懲戒免職 1人停職 (NHKニュース 2020/2/28)