神戸市教員間暴力:元音楽専科教員が再調査を要望

神戸市立東須磨小学校の教職員パワハラ事件で、元同校音楽専科教員(56)が2020年2月27日、「調査委員会の調査は不十分」と訴え、市長部局での再調査を求める要望書を出した。

この元教員は、調査委員会で被害者と認定された4人とは別人だが、加害者教員や、報告書では加害者と認定されなかった教員からパワハラを受けたと訴えている。

音楽専科教員へのパワハラ

2020年2月21日に公表された調査報告書では、加害者とされた4教諭とは別の40代女性教員(報告書では「E教員」)が、音楽専科教員2人と、加害者からパワハラを受けた1人とされる男性教員に対しておこなった行為についても言及されている。

調査報告書によると、「E教員」は2017年度音楽専科教員、2018年度音楽専科教員に対してそれぞれ、▼「授業内容に疑問を持った」などとして音楽の授業を常時見学する対応。▼本来は音楽専科教員が中心となって授業計画を立て指導する音楽会の練習などについて、E教員が音楽専科教員を無視・排除して学年の指導をおこなう。といった行為をおこなったことが指摘されている。そのことで「E教員」に同調する教員も音楽専科教員を無視し悪口を言う、学年担任が音楽専科に卒業式で演奏する曲目などの情報を伝えないなどの行為もあったと言及された。

この「E教員」の行為については、同僚教員からは「4人の加害行為と密接な関係がある」という訴えがあったという。しかし調査報告書では「E教員」の行為を「どちらに問題があるとは断言できない」などとして加害行為とは認定せず、事件の背景事情の一つとして「専科教員と学年担当教員の対立」と指摘するにとどまった。

今回再調査を求める要望書を出した2017年度音楽専科教員は、「専科教諭はぞんざいな扱いをされ、理不尽なパワハラを受けた。報告書には納得できない」としている。「E教員」と、教員4人への暴力行為が一番多く認定された30代男性教諭(報告書では「A教員」)・前校長から授業妨害や「裏切ったら殺す」などの暴言を受けるなどして適応障害を発症し、学年末での退職を余儀なくされたと訴えている。

元音楽専科教員は、加害者らの謝罪や金銭的補償、身分回復などを求めている。

「E教員」については、以前の週刊誌報道によると「A教員や、威圧的な対応をとっていた前校長(2016年度~17年度教頭、2018年度校長)とは、前任校でも同じ学校に在籍していたことがある。そのことから校長に近いとみられていたことを振りかざすような形で、また自身が大学で音楽学科出身ということも背景にして、音楽専科教員にきつくあたっていた」と指摘されている。

音楽専科教員への行為については、パワハラと認定されないのが疑問に感じるようなものである。再調査の必要があるのではないかとも思える。

(参考)
◎神戸教諭いじめ 元教諭が再調査求める要望提出(産経新聞 2020/2/27)
◎神戸市立東須磨小学校教員いじめ 別の教諭が再調査申し入れ(サンテレビ 2020/2/27)