愛知県立高校38校「地毛の届け出」求める:NHKが情報公開請求

 愛知県立高校の約4分の1で、髪の色やくせ毛などの特徴を学校に届け出るよう求めていることがわかった。

 NHKが情報公開請求をおこない、2019年12月28日『“地毛の届け出” 愛知の県立高校の4分の1で 』で報じている。

“地毛の届け出” 愛知の県立高校の4分の1で | NHKニュース
愛知の県立高校の4分の1にあたる学校でくせ毛や髪の色などの特徴を学校に届け出る決まりがあることがNHKの行った情報公開請…

 報道によると、愛知県立高校では多くの学校で染髪などを禁止した上で、全148校中38校では「生まれつきの髪の色が黒くない生徒や、くせ毛などの生徒は、髪の毛の特徴を学校に書面で届け出る」といった決まりが設定されていた。

 愛知県教育委員会では「外国など多様なルーツを持つ生徒や、髪の色へのコンプレックスを持っている生徒への配慮が欠ける表現もある」として、各学校に対して「地毛の届け出は人権を配慮しておこなう」方向での見直しを求める通知を年明けの2020年1月にも出すことにしたという。

人権に配慮した生徒指導を

 2017年秋に大阪府立高校で発覚した、「生まれつき髪の色が茶色い生徒に対して髪の毛を黒く染めるよう強要し、不登校に追い込んだ」などとした事件をきっかけに、全国の学校で「ブラック校則」といわれる問題が社会問題化し、継続的に取り上げられるようになった。

大阪府立懐風館高校「黒染め強要」訴訟
大阪府立懐風館高校の女子生徒が2017年、「生まれつき茶色い髪の毛を黒く染めるよう教師から繰り返し強要され、授業出席を禁止された」などとして大阪府を訴えた訴訟。事件の経過この生徒は2015年度に懐風館高校に入学した。生徒は生まれつき髪の毛の

 「地毛証明書」の提出についても、東京都立高校など各地の学校でおこなわれていることが指摘され、人権の観点からこのような決まりはどうなのかという疑問が指摘されている。

 学校の校則・ルールについては、決まりだから守れと上から押しつけるのではなく、生徒の自主性と納得によって作り上げていくべきものである。人権侵害にあたるような校則については、是正の必要がある。

 髪の毛の色についても、黒ではないといけないという固定観念から見直す必要もある。「地毛証明書」の提出を要求することは、その行為自体が、生まれつき髪の毛の色が黒ではない生徒に対して、身体的な特徴をあげつらいプライバシーに踏み込むような形にもなりかねない。