部活指導中の暴力で陸上部監督の教諭を停職3ヶ月:熊本市

 熊本市教育委員会は2019年12月24日、「部活指導中に常習的に『体罰』・暴力行為を繰り返していた」として、熊本市立千原台高校で陸上部監督を務める男性教諭(37)を、同日付で停職3ヶ月の懲戒処分とした。

 熊本市教委の調査によると、少なくとも2018年夏頃から2019年にかけて、部員13人に対して馬乗りになって殴るなどの暴力行為を、確認されただけでも計35件にわたって加えた。少なくとも8人が負傷したという。

 教諭は全国都道府県対抗男子駅伝の県代表監督を務めた経験もあり、有力な指導者とみられていた。暴行について教諭は「タイムを向上させたかった」と話した。

 また教諭は、臨時採用時代の2012年と13年にもそれぞれ「体罰」・暴力行為で厳重注意を受けていたとも指摘されている。

 「またこんな事件が起きたか」「まだこんな勘違い指導者がいるのか」というのが、率直な感想である。

 部活動の指導者、とりわけ全国区や県トップレベルの指導者とみなされている者による悪質な「体罰」・暴力事件は、過去にいくつも発生している。動機について「競技成績を向上させたかった」などと言い訳するのはこの手の指導者の定番であるが、スポーツ科学に基づかないどころかそもそも人権侵害・犯罪的行為であることを、「指導」の名目で正当化させてはいけない。

 暴力を「指導」と言い訳するような風潮は、早急に根絶する必要がある。