栃木県日光市いじめ不適切対応:担任教諭は5年時にいじめ把握しながら放置

 栃木県日光市立小学校で2018年度、6年を担任していた教諭が、いじめ被害を訴えた児童の文章を教室に掲示していた問題。

いじめ被害訴える文章、担任教師が教室に貼り出す:栃木県内の小学校
 栃木県内の公立小学校で2018年7月、6年の男子児童がいじめ被害を訴えて助けを求めた文章を、担任だった男性教諭(42)が教室に貼り出していたことが、2019年12月までにわかった。  朝日新聞2019年12月15日付(ウェブ版)『い...

 この問題について、教諭は前年度2017年度の時点でいじめを把握していながら、対応を取らなかったことが指摘された。

いじめの状況

 朝日新聞(ウェブ版)2019年12月16日付『いじめ被害児童は「うそつき」 SOS文章掲示した教諭』によると、児童へのいじめと担任教諭の対応について、大筋で以下のような内容が指摘されている。

 児童は3年の頃からいじめを受け、5年進級時以降ひどくなったという。「お前なんて生きていても仕方がない」などの暴言や、体当たりをされるなどの暴力行為を受けた上に「謝れ」なとと因縁を付けられる、盗みの濡れ衣を着せられるなどの行為があったとされる。

 6年時の担任は、5・6年と児童のクラスを持ち上がりで担任していた。児童は、5年だった2017年からいじめについて度々担任教諭に訴えていた。しかし担任教諭は「家族にいいように見せるために、(児童が)うそをついている」などと発言したという。

 さらに5年時の春には、担任教諭は、いじめ加害者とされる児童に話を聞いている。加害児童はいじめを認めたが、担任教諭は黙って聞いているだけで、適切な指導をおこなわずに放置した。

教師がいじめに加勢していたようなもの

 当初報じられた範囲でも相当にひどいものだが、当初の内容以上にひどい事実があったということにもなる。

 これは、担任教諭がいじめに対応しなかったというだけでは済まされない。実質的には、担任教諭もいじめに加勢していたようなものだと厳しく非難されるべきものである。

 2017年の時点でいじめを把握しながら、いじめ行為を放置していた。さらにいじめ被害を「嘘つき」と罵る行為までした。6年進級後も作文を「晒す」ような行為までした。もはやいじめ加勢である。極めて悪質なものだといわざるをえない。

 当該教諭は、事件発覚後の2019年度は担任を外れ、厳重注意となったというが、それだけで済むのだろうか。