小学校でいじめ放置、児童が自殺未遂:山口県下関市

山口県下関市立小学校で、「女子児童がいじめ被害を訴えて自殺を考えている」とする情報を学校側が把握しながら約1ヶ月間放置していたことがわかった。当該児童は学校側が放置している間に自殺未遂をおこなったという。

事件の経過

いじめは2019年10月中旬に発覚した。女子児童がほかの児童から足をひっかけられて転倒させられてケガをする事案が発生した。当該女子児童はいじめを訴え、「複数の男子児童から足をひっかけられた」と訴えた。

しかし加害者とされた児童はいずれも否定したとして、学校側はいじめの基準で一番軽度な「日常的衝突」と扱い、市教委に報告して調査を打ち切った。

その直後から女子児童は精神的に不安定になり、「学校に行くなら死にたい」などと自殺をほのめかすような言動を繰り返した。この児童がスマホで自殺の方法を検索しているような痕跡を見つけた保護者が学校に相談した。

その後女子児童は、足をひっかけられたとされる児童グループの一部と再びトラブルになった。女子児童は「蹴られた」と訴えたものの、学校側は「故意ではない」と判断して調査を終えた。児童が自殺をほのめかす言動をおこなっていたことについては、学校側と市教委では共有されていなかった。

女子児童は2019年11月になると不登校状態になった。2019年12月4日には、女子児童が刃物を首に当てているところを保護者が発見して止める事件が発生した。

対応に遅れがあったのではないか

この案件では、自殺願望を把握した時点で、重大事態として対応する案件だったものだといえる。対応に遅れがあったことになる。こんな軽い扱いでいいのかという疑問を感じる。

また当該校では、「ある教員が同僚教員および児童に対して暴言を吐くなど、不適切行為を長年繰り返した」とする別の事件も起きて調査中だという。いじめの案件と暴言教師の案件は直接的には別の事件ではあるが、ハラスメントを容認する学校の体質があったことが、両事件の背景として共通しているのかもしれない。