東須磨小学校教員暴力、12月20日にも調査報告書公表へ

 神戸市立東須磨小学校での同僚教員暴行事件で、神戸市教委が設置した外部調査委員会が調査報告書を12月20日にも公表する見通しであることが報じられた。神戸市教委は調査報告書を受けて、加害教員への懲戒処分を年内にも決定する見通しとなっているという。

 調査委員会では2019年10月以降、暴力・ハラスメント行為の態様や、ほかにも加害者や被害者がいなかったかどうかなどについても調査が進められてきた。委員会は市教委が設置したものの、独立性を保つために市長部局に委嘱したという。

 これまで報道などで指摘されてきた範囲でも、加害者4人による加害行為は極めて悪質なものだといえる。また前校長が加害者グループのパワハラを放置していたこと、さらには前校長自身が被害者へのパワハラをおこなっていたことなども指摘された。

 被害者についても、休職に追い込まれた教員1人を含めて少なくとも4人の被害を市教委が確認したとされ、ほかにも被害者がいるとも指摘されている。

 さらには一部週刊誌報道では、加害者グループとして名前が挙がった教諭とは別の女性教員が、加害者グループとの関連性は明確ではないとはいえども、前校長と近い関係であることを背景にしたことと、自身が音楽大学出身であることで、音楽専科教員にきつくあたるなどの別件のハラスメント行為があったとも指摘された。

 そのほかにも、同校が2017年度に人権教育研究指定校に決まったことを背景に、準備期間にあたる2015年当時、前々校長が「人権教育の研究実践体制強化」目的で、当時前任校に在籍していた加害教諭の一人・男性教諭STMに対して、「市教委主催の人権教育セミナーに積極的に参加していた」として、「神戸方式」によって同校への異動を要請していたことも指摘されている。STMはもっとも激しく暴力行為・人権侵害行為をおこなったとされ、加害者グループ最年長の女性教諭Hと並んで加害の中心人物とも指摘されている教員である。

 この問題は、直接的な原因となった暴力・ハラスメント行為そのものの根も深いが、周辺の状況も相当根が深いものとなっている。調査報告書でどこまで詳細に解明できたのかは、現時点では不明ではある。詳細に解明できていることを願うものであり、また感情論ではなくきちんとした手続きによって、適切な対応と再発防止策が図られることを願う。