埼玉県所沢市立中学校生徒自殺、いじめ3件認定

 埼玉県所沢市立中学校1年だった男子生徒が2017年7月10日、所沢市内の西武池袋線の踏切で列車にはねられて死亡した。この自殺事案を調査していた市教委の第三者委員会は2019年12月13日に報告書を公表し、生徒へのいじめ3件を認定したことを明らかにした。

 この生徒について、▼侮蔑的なあだ名でからかわれていたこと、▼休み時間に読んでいた本を「エロ本」とはやし立てられたこと、▼家族から入学祝いでもらったプレゼントを壊されたこと――の、同級生の行為3件が確認されたとして、それらの行為をいじめだと判断した。

 一方でいじめと自殺との間に直接の因果関係があるとは断定せず、勉強への苦手意識や部活動など複数の要素が絡み合っていると判断した。

 また学校側の対応についても、生徒への配慮のなさや、適切な情報交換がなされなかったことも指摘した。

当該校では3年連続で生徒死亡事件

 当該校ではこの事件のほか、2018年7月17日には別の当時1年の男子生徒が高層住宅から飛び降り自殺した事案が起きている。背後には直前の教師の発言があったとも指摘されたが、理由は現時点では不明とされている。

 さらに2019年7月5日には、2年男子生徒が同級生を殺害する事件が起き、いじめとその報復が事件につながったのではないかとうかがわせる情報も指摘されている。

 3年連続で生徒に関わる重大事案が起きていることになる。このような重大事案が同じ学校で3年連続で起きたのは記憶にないし、調べた限りでも見当たらないほどの異常なことである。

 学校側の対応についても、2018年の事案・2019年の事案についてもあわせて視野に入れながら、よりていねいな検証が必要になってくるのではないか。