市立柏高校生徒自殺「長時間部活動や指導による可能性」第三委員会調査へ

 千葉県柏市立柏高校2年だった男子生徒が2018年12月に校舎から転落して死亡した問題で、生徒の遺族が「所属していた吹奏楽部で、長時間の活動や顧問の厳しい指導によって過労自殺に至った可能性がある」と訴えていることがわかった。

 柏市教育委員会は2019年12月までに、第三者委員会を設置して調査にあたる方針を決めた。

事故の状況

 生徒は2018年12月5日未明、同校の校舎中庭で倒れているところを発見されたが、死亡が確認された。状況からは、校舎から飛び降り自殺を図った疑いがあるという。

 遺書などは見つからなかった。

 学校側の調査では、生徒へのいじめ、また教諭からの「体罰」・暴力行為や不適切行為などは、いずれも確認されなかったとしている。

 生徒は吹奏楽部に所属していた。同校の吹奏楽部は全国大会の常連校とされる。吹奏楽部では長時間の練習が常態化し、平日は7時間、休日に至っては12時間の練習がおこなわれていた。生徒が2年進級後、休みを取れたのは年に2日だけだったとしている。

部活動に原因があった可能性?

 現時点では、報道の範囲以上の状況については判然としない。

 その一方で、部活動での長時間・休日なしの練習が常態化していたということは、それ自体が「不適切な指導」にあたると感じる。 「ブラック部活動」の問題についても検証が必要である。

 また生徒間のいじめや教員の不適切な態度などがあったのかどうかについても、再調査が必要ではないか。

(参考)
◎高2男子生徒死亡 第三者委がいじめの有無を調査へ 千葉 柏 (NHKニュース 2019/12/12)
◎高2自殺、調査委設置へ 父「厳しい部活指導で過労の可能性」 千葉・柏(毎日新聞 2019/12/13)