東須磨小学校教員暴行事件:児童への暴力行為の有無を調査

 神戸市立東須磨小学校の同僚教員暴行問題に関連して、神戸市教育委員会が、2015年度以降に同校に在籍した児童や卒業生計約1000人を対象に、教員から児童への暴力行為・「体罰」の有無を調査していることがわかった。

 加害教員の一部は児童へも暴力を加えていたとも指摘されている。

 これまでに報じられたものとしては、▼2015年度に男性教諭が、当時6年の児童を体育の授業で突き飛ばすなどして骨折させた(当時の学校・市教委は偶発的な事故として扱い、「体罰」・暴力行為とは認定せず)、▼2017年度、女性教諭Hが担任クラスで「児童に『嫌いだ』と発言する」「児童の椅子を後ろに引いて押し倒す」「胸ぐらをつかむ」「テストの答案用紙を破る」などの行為を繰り返したこと――が指摘されている。

神戸市立小学校パワハラ問題:加害教員は児童にも威圧的対応、被害教員は児童にていねいな対応
 神戸市立東須磨小学校の教員暴力問題で、加害教員と被害教員の両方に担任を受け持ってもらったことがあるという現在5年の児童と保護者の証言が、2019年10月11日付の「神戸新聞」に掲載されている。  記事によると、大筋で以下のような証言...

 また男性教諭STMは前任校時代の2012年、児童に暴力を加えたとして問題になっていた。そのときは、保護者から抗議を受けたSTMは「なぜそんなことをいわれなければならないのか」という態度で居直り、前任校でもSTMと一緒の学校に勤務していた芝本力教頭(当時。2016年~17年度に東須磨小学校教頭・2018年度東須磨小学校校長として、パワハラの雰囲気を作った一因となったと指摘される)がもみ消すような言動をとったとも指摘された。

 神戸市教委は、教員の「体罰」・暴力行為についても調査し、アンケートで告発があった場合は聞き取り調査などで事実関係を精査し処分対象に加える方針だとみられる。

 同僚教職員へのパワハラと児童への「体罰」・暴力行為は別個のものではなく、他者を暴力で服従させようとし他者の人権を侵害するという意味では、根が共通のものである。あらゆる暴力を許さないという観点からの対応が必要になる。

 その一方で、「体罰」・暴力の被害訴えが寄せられても、学校や教育委員会が「それらの指摘された行為があったことそのものは事実だと判断するが、指導であり、ないしは偶発的な事故であり、『体罰』・暴力行為にはあたらない」とする言い分で認定しなかった例も、これまでにいくつもあった。被害訴えが寄せられた場合は、ごまかすことなくていねいかつ迅速に事実認定することが求められる。