野田市児童虐待死、千葉県が検証報告書を発表

 千葉県野田市で小学校4年の女子児童が2019年1月に虐待死した事件で、児童相談所などの対応を検証していた千葉県の検証委員会は2019年11月25日、検証報告書を発表した。

 この問題では、虐待加害者である父親・栗原勇一郎が、法的根拠に欠けると思われる「法的手段」を振りかざすなどして、児童相談所や学校・教育委員会を恫喝するなど強硬な態度に出たことで、対応していた担当者が強い恐怖感を感じて屈するような形になり、被害訴えが記された内容を加害者側に開示したり一時保護解除な決定どの不適切対応につながり、最悪の状況を招いたとも、報道などでは指摘された。

千葉県野田市小4虐待死:被害訴えのアンケート内容を父親に渡す
 千葉県野田市で小学校4年の女子児童が父親から虐待を受けて死亡した事件で、死亡した児童が学校のいじめアンケートに「父親からのいじめがある」と回答したところ、市教育委員会がその文面のコピーを加害者である父親に渡していたことがわかった。 ...
千葉県野田市虐待死:児相が母親へのDV疑うがそのまま一時保護解除
 千葉県野田市で小学校4年の女子児童が父親から虐待を受けて死亡した事件で、千葉県柏児童相談所が父親から母親へのDVを疑いながら、曖昧にしたまま一時保護した児童を親元に帰す判断をしていたと指摘されている。  2017年11月、児童が当時...
千葉県野田市小4虐待死:児相が記者会見
 千葉県野田市の小学校4年女子児童虐待死事件に関連して、千葉県柏児童相談所は2月5日に記者会見を開いた。児相は、児童の一時保護が解除され親族宅での生活で様子を見ていた最中の2018年2月、父親が「お父さんからたたかれたのは嘘」とする児童から...

 千葉県の報告書では、身体的虐待や性的虐待を把握していた児童相談所は一時保護を解除すべきではなかったなどと指摘した。

 加害者が異常な恫喝を繰り返す人物だからといっても、恫喝に屈した形になったのは致命的な失態である。こういうのはその場だけで対応せず、組織的に対応すべき案件であった。また、場合によっては弁護士や警察など各方面と連携する必要もあったと考えられるものである。

 せめて、この事件での教訓を明らかにして、同種の事案での対応について、スキルをあげるような方向で検討し、また必要な研修や人員配置なども含めておこなっていく必要がある。