群馬県立勢多農林高校生徒自殺:同級生への「いじめアンケート」実施

 群馬県前橋市の群馬県立勢多農林高校2年だった女子生徒が2019年2月、いじめ被害を訴えるメモを残して自殺した問題で、群馬県教育委員会が設置した第三者委員会が、同級生に対していじめの有無を確認するための記名・記述式のアンケートを実施していることが明らかになった。

群馬県立高校2年女子生徒自殺:背景にいじめか?
 群馬県中毛地域の群馬県立高校2年の女子生徒が2019年2月に自殺し、この生徒へのいじめが指摘されていることがわかった。 事件の経過  上毛新聞2019年3月8日『いじめ悩み自殺か 高2女子 両親「真相究明を」』および毎日新聞2...

 県教委職員が11月12日に学校を訪問し、アンケート用紙を生徒に配付した。配付の際には、公正を期すためとして、学校の教職員の立ち会いや内容の確認を拒否した上で、県教委職員が生徒に直接配付した。生徒は用紙を自宅に持ち帰った上で、後日封筒に入れて返送する方式だとしている。

 その一方で、自殺した生徒の家族は、生徒が生徒同士で回答内容を相談したり、保護者のチェックが入るなどして、正確な事実関係がわからなくなるおそれがあるとも懸念しているという。

 この問題では、生徒が同級生から「死ね」と言われたり、動物に例えた悪口を言われたりするなどのいじめの訴えがあったという。また生徒が匿名で開設していたSNSでは、いじめ被害に遭っていたことを訴える記述が複数あったとも指摘された。

群馬県前橋市高校生自殺:ツイッターに「いじめ被害」書き込み
 群馬県立勢多農林高校(前橋市)2年だった女子生徒が2019年2月に自殺し、いじめがあったと指摘されている問題で、自殺した生徒がツイッターにいじめ被害を書き込んでいたことがわかった。  「東京新聞」2019年8月29日『前橋・...

 アンケートでは、メモで指摘したいじめの内容について知っていることはあるか、また生徒のSNSの存在を同級生が知っていたのかなどについて、調査しているとみられる。

 いじめに関する事実関係について、できるだけ詳細に明らかにされることを願う。その一方で家族側からは、実施方法に関する懸念が出ていることも、重く受け止めなければならない。

(参考)
◎前橋・高2死亡 同級生38人にアンケート いじめ対策委「死ね」発言など確認か(東京新聞 2019/11/19)