「いじめで校舎から飛び降り後遺症」元同級生らを相手取り提訴:千葉県柏市

 「千葉県柏市立中学校2年だった2015年3月、いじめを苦にして校舎から飛び降り、重度の後遺症を負った」などとして、元生徒の女性(19)と家族が、いじめ加害者とされる元同級生の女子生徒4人と柏市を相手取り、総額約3億円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことがわかった。

 2019年11月13日に千葉地裁で第1回口頭弁論が開かれ、被告側は請求棄却を求めた。

事件の経過

 原告女性は当時、クラスや部活動で仲間はずれや嫌がらせをされていたという。

 2015年3月16日の放課後、部活動での話し合いがもたれていた際、「死にたいって言うなら死ねばいいのに」などと暴言を受けた直後にこの生徒は話し合いの場から飛び出し、校舎4階の窓から転落した。飛び降りた瞬間の様子を目撃した人もいるといい、自殺を図ったとみられる。

校舎から転落 中2女子重体 柏
 柏市立光ケ丘中学校(同市光ケ丘4、生徒572人、荻野清隆校長)で16日午後3時45分ごろ、2年生の女子生徒(14)が校舎4階の窓から転落した。女子生徒は病院に搬送されたが、頭や背中を強く打ち意識不明

 女子生徒は意識不明の重体となり、重い障害を負って寝たきりの状態となった。

 原告側は、女子生徒4人がいじめを主導したとしている。また柏市に対しては、いじめの訴えがあったのに対応しなかったなどとしている。

 この問題では柏市がいじめを認める調査報告書をまとめながら、非公開にしていたことも指摘された。

校舎転落事故「背景にいじめ」、柏市教委が関連文書を非公開にしていたことが判明:千葉
 千葉県柏市立光ケ丘中学校で2015年3月、当時2年の女子生徒が校舎から飛び降りて重体になった事案について、柏市教育委員会が「この生徒へのいじめがあった」とする報告書を作成していたことがわかった。  毎日新聞が情報公開請求をおこない、...

 いじめの内容も深刻であるし、柏市の対応も不可解なものがある。事実関係を詳細に解明した上で、よりよい形で解決することを願う。