神戸市教員暴行:加害者は無反省で居直り「ほとぼり冷めたら教壇に戻る」?

処分は当然だが

 今回の事件については、第三者委員会での調査ののちに処分が決定されることになる。複数の報道によると、加害者のうち行為が特に悪質だと判断される一部の者については懲戒免職処分も視野に入っているとも指摘されている。

 これまで明らかになっている範囲だけでも、相当悪質な行為である。行為の悪質さを考えれば、事実関係を慎重に確認した上で、懲戒免職も視野に入れても当然ではあろう。

 一方で、過去の近い事例と、加害者側がおこなっているとされる発言をあわせて考えると、嫌な予感もする。

 「児童生徒へのいじめ行為」「体罰」などが発覚して懲戒免職や停職などの重い処分を受けた教師は、過去にも全国各地にいた。しかしその一方で、問題視された行為そのものは事実だと認める一方で「自分のしたことは正当な行為で問題視されるいわれはない。自分こそが被害者だ」とばかりの一方的な主張をおこなって、処分を不当として人事委員会への申立をおこなったり裁判に訴えたりするケースも、多数あった。一部については問題教師の問題行為は引き続き事実認定しながらも、処分の撤回や軽減がおこなわれて復職させているケースも複数生じている。

 またその手の加害者教師が、被害者に逆恨みして、被害者やその関係者を脅して泣き寝入りさせようとばかりに恫喝するといった事例や、事件を正当化して被害者面したり被害者を攻撃するような出版物を発行したりネットでの匿名での中傷をおこなったこともあった。

 加害者が、報道記事を引用しただけの第三者のブログにも攻撃の矛先を向けて「(事実関係そのものは否定できないが、自分にとって不都合な事実関係が記されていたことが気に入らないから)名誉毀損・人権侵害」という一方的な嫌がらせで、法的根拠など全くないのにブログ運営者を恫喝したり、事情を知らないプロバイダに嘘の「送信防止措置要請・削除依頼」をかけるなどして無理やり消させようとする行為もあった。

 今回の加害者教師も、処分された場合、そういった「逆恨み・居直り」で乗り切ろうとしているのかとも想定できる。そのことを考えるとうんざりする。

 この手の教師は、過去には、法的な手続きをていねいに進めた上で、事実認定をていねいにおこなった上で処分をおこなっても、自分勝手な言い分で逆襲するケースも多々あった。

 そういうおかしな「逆襲」があってもはねつけられるように、よりていねいな対応をしていくことが鉄則となる。

しかし今回の事件については、「分限休職条例に関する一連の経過」などさらに困難な要素になるかもしれないと見込まれる経過があるだけに、余計に嫌な予感がする。もちろん、嫌な予感が外れることに越したことはないのだが。

 懲戒免職にしたはずの人物について、法的な不備を指摘されて、事実認定はそのままながらも復職してくる。そして、問題視された行為も含めて自分の行為はすべて正当だったと主張し、自分にとって不都合な指摘をすることそれ自体が名誉毀損・人権侵害だと振る舞ってやりたい放題したり、意に沿わない相手を恫喝する。――そういうことに近い事例は、過去にもあった。今回の件でも、そういう最悪の事態に陥ることが怖い。