配送弁当式中学校給食、食缶方式に改善へ:大阪府寝屋川市

 「おかずが冷えていておいしくない」などと不評の配送弁当方式中学校給食。大阪府寝屋川市で中学校給食改善に取り組んだ様子を、産経新聞2019年10月30日付『中学校給食「うまく」改革 生徒が直訴 大阪・寝屋川市長動く』がリポートしている。

 記事によると、寝屋川市の配送弁当方式中学校給食について、2019年6月に中学生から市長に改善を求める手紙が届いたことをきっかけに、生徒からのアンケートなどを踏まえて保温食缶で生徒が取り分ける方式に改善したとのこと。

 寝屋川市の中学校給食は2013年度より始まった。開始当初から、市外の調理業者が調理し、ご飯とおかずをそれぞれ別の容器に入れて提供する配送弁当方式となっていた。しかし「おかずが冷えておいしくない」などの声があり、おかずの残食率が3割以上となって問題になっていた。

 保温食缶方式での提供は2019年11月11日からとしているが、10月には市内のある中学校で生徒対象の試食会がおこなわれ、好評だったという。

配送弁当方式から改善を

 中学校給食については従来、実施率に地域差があった。その一方で近年になり、未実施の自治体で中学校給食を導入する動きが急速に広まっている。

 新規に導入した自治体では、設備導入の初期費用コストなどもあり、配送弁当方式で導入する場合も目立っている。その一方で配送弁当方式を導入した自治体では、選択制給食の場合は選択率の著しい低迷が指摘され、また全員喫食の場合は残食率が目立つことが問題になってきた。

 法令上の規定により、おかずを一定温度以下に冷蔵して提供する方式となり「冷えておいしくない」などの不満が聞かれていた。大阪市や神奈川県大磯町では配送弁当式中学校給食の問題点が噴出して、議会を揺るがし、マスコミでも問題点が大きく報道もされるほどの問題ともなった。

 寝屋川市では、すぐに自校調理方式・近隣小学校で調理する「親子調理方式」・給食センター方式などへの切り替えは困難なのかもしれない。しかし少なくとも、食缶方式の導入によって温かいままで提供できるようにしたことは、改善点だとはいえる。