サッカー部総監督、部員へのハラスメント疑惑:星稜高校

 石川県の私立星稜高校のサッカー部総監督で副校長も兼任している男性職員(60)が、サッカー部員への指導中の暴力・ハラスメント行為や部費の不適切経理などをおこなっていた疑惑が浮上したとして、学校側が2019年10月25日より当該者を一時職務停止措置にして調査をおこなっていることが、2019年10月28日に報じられた。

 サッカー部は全国区の「強豪校」とされる。総監督は「カリスマ指導者」とみられているともされている。

 報道によると「サッカー部員への暴力・暴言」と「サッカー部での不適切・不透明な金の流れ」の2つの疑惑が指摘されている。

 総監督は部員に対し、日常的に「アホ」「ボケ」などと罵詈雑言を浴びせたり、暴行を加えるなどしたという告発がされているという。指示するプレーができなかった部員に対し「お前は身体障がい者か」と差別的な暴言を加えたという訴えもあるという。2019年10月中旬の対外試合では、この総監督が「アホ」「ボケ」などの暴言を連発して部員を罵倒し続けたことで、見かねた審判が注意したとも指摘されている。

 またサッカー部の部費の不適切経理、自身の関係する団体を通じての「還流」疑惑も指摘されている。▼サッカー部の保護者会会費など必要経費を総監督や関係者個人の口座で管理し、適切な会計報告がされていない。▼総監督が代表理事を務める一般社団法人X傘下の接骨院を指名し、サッカー部員を強制的に通院させるなどの手法で、サッカー部の経費を自身や関係先に「還流」させているのではないかとする疑惑。▼虚偽の出張届を出して経費を請求する「カラ出張」疑惑。――などが指摘されているという。

 疑惑については、それぞれ個別の問題ごとに徹底的な究明をおこない、事実が確認された場合は必要な改善策と再発防止策が必要になってくる。

 また同時に、いわゆる「強豪校」といわれている部活動指導者がこのような問題を起こすことは、過去にも何度も起きている。部員への暴力だけでなく、経費の不適切処理などもセットで指摘される場合も、競技種目の種類に関わりなくいくつも心当たりがある。個別の話という意味だけではなく、「強豪校」指導者とその取り巻きをめぐる構造的な問題についても検討していく必要があるように感じる。