パワハラ訴え教員4人が休職、学校側は「確認できなかった」:奈良県の小学校

 奈良県大和郡山市立郡山南小学校に勤務する教員4人が2019年9月より、「同僚教員からのパワハラで体調を崩した」として休職している。この件について、産経新聞2019年10月24日付がパワハラの状況を詳しく報道している。

パワハラの状況

 記事によると、パワハラの状況は大筋で以下のようになっているとされている。

 A教諭は、2018年6月頃から女性教諭X1からパワハラを繰り返し受けて、ストレスに起因する病気を発症したと訴えている。「秘書」などと呼ばれて雑用を押しつけられる、職務上の連絡事項を意図的に伝えてもらえないなどの行為があった。病気を発症したことについても、X1から「病気のせいにして仕事をしない」「楽をしたいだけ」などと悪口を振りまかれて中傷されたとも訴えている。またA教諭は、別の30代男性教諭X2からも、解決済みの児童間のトラブルを蒸し返されて、30分以上にわたって叱責を受けるなどしたと訴えた。

 B教諭は、同じ女性教諭X1から授業の進め方を一方的に押しつけられたなどと訴えた。

 ほかにも、C教諭は「管理職X3から『こんなこともわからないのか』と一方的に怒鳴られた」、D教諭は「家庭の用事で会議を欠席することになり、そのことを伝えると、男性講師X4から『あなたの代わりはいくらでもいる』と暴言を受けた」と、別の教員からのパワハラ被害をそれぞれ訴えている。

 4人は2019年8月下旬、校長に職場環境改善を求めて被害を訴えた。しかし加害者とされた教員らは、指摘された内容に対して「覚えていない」「そんなつもりじゃなかった」とした。校長は「いじめやパワハラはなかった」と判断したという。市教委も同様の判断を下した。

「受け取り方」で済ませていいのか

 校長は「受け取り方の問題ではないか」、市教委は「調査したが、教諭が訴えているような内容は確認できなかった。仮に教諭が訴えている内容があったとしてもパワハラにはあたらない」とする見解を示しているという。

 しかし、こんなものは「受け取り方」に関わりなく、客観的にはパワハラに該当するものではないか。職務上の連絡事項を意図的に伝えないとか、「代わりはいくらでもいる」発言や持病への中傷などの人格否定行為は、パワハラの典型例とされているものである。

 「受け取り方」だとかそういう内容ではなく、ていねいに再調査した上で対応すべきではないか。