「遠足の延期」が明らかになる:神戸小学校教員暴行事件

 神戸市教育委員会は2019年10月24日に臨時の教育委員会会議を開き、東須磨小学校での教員暴行事件に関する報告と、それを受けての質疑がおこなわれた。

 事務局は、「激辛カレー事件」を受けて、現場となった家庭科室の改修や校門の改修などの案を検討していることや、給食でカレーを出すのを見合わせていることなどを報告した。また「児童が嫌がらせに遭うのを防止する」として、予定していた遠足など学校行事を延期したことも明らかにした。

 それらの事務局案に対しては、委員からは疑問視する見解が相次いだ。

 教委側の対応は全くの見当違いであり、疑問が続出するのも当然ではないかと考えられる。

 遠足の延期など、全くの愚策ではないか。この事件では何の関係もない周辺校にまで抗議の電話をかけてくる心ない人物が続出したことや、2018年に東京都の小学校で起きた「アルマーニ標準服問題」では登下校中の児童が嫌がらせを受けたとする報告があったこと、2012年に発生し翌2013年に報じられた大阪府での桜宮高校事件では登下校中の生徒が通行人から絡まれるなどの事件が起きたこと、などからの連想なのかもしれない。しかし子どものことを考えれば、日常の学校活動を普段通りにできるような環境整備こそが必要で、遠足など学校行事で心身の安定を図る一環にしていく必要もあるのではないか。

 「子どもの安全を守る」ことは当然ではある。しかし神戸市教委の対応は、カレー中止にしても遠足延期にしても、「守る」ふりをしながら事件の本質をすり替え、子どもを傷つけているようにも見えてしまう。