ブラック校則問題:1990年代「丸刈り校則」撤廃経験が紹介される

 神戸新聞2019年10月13日付に『生徒と一緒に校則変えた「丸刈り強制やめた経緯参考にして」』が掲載された。

神戸新聞NEXT|教育|生徒と一緒に校則変えた「丸刈り強制やめた経緯参考にして」
 髪形に髪の色、果ては下着の色まで指定。冬場でもタイツの着用は認めない…。神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」には、そんな「ブラック校則」を巡る疑問が相次ぎ寄せられている。

 近年「ブラック校則」の問題が取り沙汰されている。この件に関連して、兵庫県内の男性が1992年、当時教諭として勤務していた加古川市立中学校で「丸刈り校則」を生徒ともに撤廃した経験談を神戸新聞社に寄せ、記事で紹介されている。

 1992年当時は、各地で「丸刈り校則」が残っていた時代だった。加古川市立中学校で駆け出しの教員だった男性は当時、市内の別の中学校で「丸刈り校則」撤廃の報を聞いて衝撃を受けた。「丸刈り校則」が残っていた勤務校では、「丸刈り校則」の是非について生徒に議論させることにした。同校では生徒会が中心となって議論をまとめ、生徒が自分たちでルールを作る形で「丸刈り校則」撤廃をおこなった。このときの経験は、男性にとってもその後の教師生活に強く影響を与えた。指導は生徒との信頼関係を作ることが大事として、生徒の自主的な意思を尊重することにこだわっている。――記事では、大筋でこのような内容が紹介されている。

 生徒指導は生徒の自主性・自発性を尊重することが鉄則だとされている。校則についても、人権侵害につながりかねないもの、理不尽なものなどを上から押しつけるのではなく、個別のルールをそれぞれに自主的に検討した上で、不適切なものを改善していくことが望まれている。

 「丸刈り校則」こそ現在では根絶されているものの、1990年代前後までの「管理教育」で問題になっていたような服装や頭髪などの規定は、現在でも多くが「ブラック校則」の形で生きている。「ブラック校則」をなくすためには、規定そのものがおかしいということを示すことは当然重要であるが、生徒の自主性・自発性を引き出しながら取り組むことも同時に重要になってくるといえる。