尼崎市いじめ自殺訴訟、市が第三者委員会報告書をひっくり返して争う方針

 兵庫県尼崎市立中学校2年だった女子生徒が2017年12月、「学校がしんどいです」と記したメモを残して自殺した。この問題で、「学校側がいじめに対応しなかった」として生徒の保護者が尼崎市を相手取って訴えた訴訟で、10月1日に弁論準備が神戸地裁尼崎支部で開かれた。

 この事件では、尼崎市教育委員会が設置した第三者委員会が2019年3月、この女子生徒に対するいじめがあったことを認定し、また教師が誤認に基づいてこの生徒を叱責するなどの学校側の不適切な対応も認定して、いじめが自殺の一因となったとする調査報告書をまとめていた。尼崎市教委は当時、記者会見で教育長らがいじめや教師の不適切対応などを認めて謝罪していた。

兵庫県尼崎市中2いじめ自殺:第三者委員会がいじめを認定
 兵庫県尼崎市立中学校2年の女子生徒が2017年12月に自殺した問題で、市教委の第三者委員会は3月18日に調査結果を公表し、生徒へのいじめがあったことを指摘した。  「いじめが自殺に影響を及ぼした」とも指摘している。  生徒はク...

 しかし尼崎市は、第三者委員会報告書の内容を否定する形で、訴訟では全面的に争う方針を示した。

 「いじめがあったというのなら、原告側が立証せよ」「教師はいじめを知らなかった」「原告側が学校側の不適切対応を主張していることに関しては、教師は必要な対応をおこなっていた」「第三者委員会の報告内容と法的責任は別」などと主張したという。

 あまりにもひどい手のひら返しと責任逃れだと感じる。第三者委員会の調査結果を無視して、このような主張で被害者側を傷つけるなど、あってはいけない。

尼崎市立中学校いじめ自殺:遺族が提訴
 兵庫県尼崎市立中学校2年だった女子生徒が2017年12月に自殺し、背後にいじめと教師の不適切な対応があったとされた問題で、「いじめへの学校の対応は不適切だった」として、生徒の家族が尼崎市を相手取り、約7900万円の損害賠償を求めて神戸地裁...
教師がいじめの助けを求めた生徒を叱責。その3時間後に命を絶っていた。尼崎中2少女自死で第三者委が報告(赤澤竜也) - Yahoo!ニュース
一昨年12月20日、尼崎市で13歳の女児が命を絶った。市教委の諮問を受けて立ち上がった第三者委員会がこのほど調査結果を発表。自殺の背景に複合的ないじめと学校側の不適切な対応があったことを明らかにした。