いじめ問題相次いだ川口市、教育長の再任議案を可決

 埼玉県川口市議会は2019年9月27日、市長が提案した教育長人事について、茂呂修平教育長の再任議案に賛成多数で同意することを可決した。

 川口市では、市内の市立中学校で中学生時代にいじめを受けて3度自殺未遂を図り不登校になっていた元生徒が、高校進学の2019年9月ににいじめへの市教委の対応への批判を書いた遺書を残して自殺した事件が発生している。

埼玉県川口市立中学校いじめ事件:現在高校1年の被害者が自殺
 埼玉県川口市立中学校在学当時にいじめに遭って複数回自殺未遂を図っていた、現在高校1年の男子生徒が、2019年9月8日に自殺したことが報じられた。 いじめの経過  報道によると、経過は以下のようになっているという。 ...

 また別の市立中学校でのいじめ訴訟についても、不適切な対応を繰り返して問題になっている。

川口市いじめ訴訟、市側が「いじめ防止法は欠陥」と主張
 埼玉県川口市立中学校に在学していた当時いじめを受け、学校や教育委員会の対応が不適切だったとして、元生徒(現在高校2年)が川口市を提訴している訴訟で、さいたま地裁で9月18日に第6回口頭弁論が開かれた。  川口市は「いじめ防止対策推進...

 さらには、2018年度に別の市立小学校で、人種差別を背景としているとみられる外国籍児童へのいじめ事件があり、学校側の対応が不適切だったことも指摘された。

人種差別いじめと学校ぐるみのいじめ隠蔽が告発される:埼玉・川口市立小学校
 「ハーバービジネスオンライン」2019年4月12日に『川口市の小学校、学校ぐるみで“クルド人少女のイジメ事件”隠し』が掲載された。  埼玉県川口市立芝中央小学校を2019年3月に卒業した女子児童が学校でいじめを受け、校長や教...

 議会では再任反対を求めて反対討論をおこなった会派もあった。また再任議案に賛成した会派も、批判的と受け取れる質問をおこなったという。

 いじめに対しておかしな対応を繰り返している、教育委員会の体質を徹底的に見直すことが必要である。再任が適切なのかどうかは、疑問を持たれるものではないか。