岐阜市中学生自殺「いじめと疑われる行為」約30件:第三者委員会が報告

 岐阜市立中学校3年の男子生徒が2019年7月に「いじめを受けていた」と訴えるメモを残して自殺した問題を調査している、岐阜市教委の第三者委員会は9月27日に会合を開いた。

 会合の席上、同じ学校の生徒53人からの聞き取り調査の結果として、約30件の「いじめと疑われる行為」の証言があったことが報告された。

 第三者委員会では、「校内アンケートでいじめを見聞きした」と証言した生徒のうち、本人・保護者の了解が得られた生徒を対象に、個別面談で聴き取りをおこなった。

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 聴き取りの結果として、自殺した生徒が「給食で嫌いな食べ物を押しつけられていた」「漫画本の購入を強要されていた」「金銭を要求されていた」「校内のトイレで土下座をさせされていた」などとする証言があったとされる。

 第三者委員会では証言などで得られた情報を精査の上で、次回以降の会合で、それらの行為がいじめに該当するかどうか判断するという。

 また第三者委員会では、教職員への聞き取り調査をおこなったことも報告された。「同じクラスの女子生徒から『この生徒がいじめに遭っている』という訴えを手紙で受け取りながら、対応しなかった」と指摘された担任教諭(2学期以降担任を外れて市教委で研修措置)は、「一身上の都合」として、2019年9月末日付での退職願を岐阜県教委に提出していることも明らかにされた。

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 聴き取りなどで明らかになったことを総合すると、いじめがあった疑いが強いといえることになる。精査の上で必要な措置をとっていくことが臨まれる。