統一学力テストの学校別成績開示認めず:京都地裁

 京都府城陽市のNPO法人「行政監視機構」が、城陽市に対して、京都府の統一学力テストの学校別成績開示を城陽市に求めた訴訟で、京都地裁は9月17日に請求を棄却した。

 原告側は、2017年度に京都府が府内の小学校4年と中学校3年を対象に実施した統一テストについて、城陽市内の小中学校別の平均点開示を求めていた。城陽市教育委員会は「競争と序列化につながる」として開示を拒否していた。

 京都地裁の判決では、過去の全国学力テストや自治体別の統一テストで点数競争がおこなわれてきた実態があることを踏まえ、学校の序列や過度の競争につながる「具体的な恐れがある」と指摘した。

 また城陽市の情報公開・個人情報保護審査会が「開示すべき」と答申したことについては「答申の結果に法的拘束力はない」と判示した。

統一学力テストの学校別成績「開示すべき」:京都府城陽市審査会が答申
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 原告は2014年実施の全国学力テストで、城陽市の学校別成績開示についても同様の訴訟を起こしたものの、2014年実施分については最高裁で敗訴が確定している。

判決は正当なもの

 学力テストの学校別成績開示については、実際に点数競争や点数を上げるための対策が起きていることを踏まえた上で、競争と序列化につながると判決で指摘したことは、重要であるといえる。京都地裁の判決内容を支持する。

 原告のNPO団体が、学校別成績開示に固執することは理解できない。

(参考)
◎学力テストの学校別成績の開示認めず 「序列や競争に」京都地裁(京都新聞 2019/9/17)