大学入学共通テスト「英語」民間試験活用:大学・高校双方から不安の声多数

 2021年度から実施される大学入学共通テストの英語科目では、民間の資格試験を活用する方針が打ち出されている。その方針に対して不安が高まっている。

 全国高等学校校長会が高校の校長を対象に実施した調査によると、8割の校長が「不安を感じる」と回答している。また朝日新聞と河合塾の共同調査「ひらく 日本の大学」によると、大学の3分の2・高校の9割弱が「問題がある」と回答した。

 民間資格試験の活用では、居住地や家庭の経済力などによって受験機会に格差が出かねない問題、採点の質が担保されていない問題、試験の具体的な実施方法は民間の主催団体に丸投げ、各民間試験ごとに計測する英語力が異なり一律基準での比較は困難、など、多方面にわたって問題が指摘されている。

 問題点や不安が十分に払拭されていない元でこのような試験を実施すると、不要な混乱が生じるのは明らかではないか。民間資格試験の活用自体が不要だと考えるが、少なくとも実施を凍結ないしは延期した上で制度設計を徹底的に再設計する必要があるのではないか。