大分県立竹田高校剣道部熱射病死亡事故:保護責任者遺棄致死容疑で告訴状受理

 大分県立竹田高校の剣道部員だった男子生徒が2009年、練習中に熱射病で死亡したのは顧問教諭らが適切な対応をとらなかったからだとして、保護責任者遺棄致死の疑いで部活の元顧問(56)・元副顧問(52)を捜査するよう求める告訴状が受理されていたことがわかった。

 この事件では生徒の両親が2010年に元顧問らを業務上過失致死で刑事告訴していたものの、大分地検は2014年に不起訴処分としていた。両親は福岡高検や最高検に不服申し立てをしたものの認められなかった。

 両親は2019年8月20日付で、保護責任者遺棄致死容疑での告訴状を提出した。業務上過失致死容疑での公訴時効は10年だが、保護責任者遺棄致死容疑での公訴時効は20年だという。大分地検は2019年9月12日付で受理した。

 事件は2009年8月22日に起きた。剣道部の練習中、この生徒はふらつくなど体調不良のような兆候を見せていた。しかし顧問教諭は練習続行を強要し、「演技だろう」と暴言を吐いて生徒の腰を蹴りつけたり、生徒が倒れたところを平手打ちするなどした。生徒はしばらく放置されたのちに病院に搬送されたが、熱射病で死亡した。

大分県立竹田高校剣道部死亡事件
大分県立竹田高校の剣道部で2009年、体調不良の兆候を示していた生徒に対して顧問教諭が適切な対応を取らずに平手打ちなども加え、熱射病で死亡した事件。事故概要大分県竹田市の大分県立竹田高校で2009年8月22日、剣道部の練習がおこなわれていた

 この事件は偶発的な事故ではない。故意での暴力行為・虐待ともいえるような不適切極まりない行為によって引き起こされたものである。このような「指導」をおこなっておきながら、刑事責任が問われていないというのも不可解なことである。

 適切な捜査がされることを願う。