「黒染め指導」などはおこなわないよう求める通知:東京都教育委員会

 東京都教育委員会が都立高校などの校長に対し、生来の髪を黒く染める指導などはおこなわないよう求める通知を、2019年9月4日付で出した。

 「人権尊重の理念にたった生活指導の在り方について」と題する通知では、一律的な黒染め指導をおこなわないよう求めるほか、生徒指導は生徒の人権尊重と主体性を基本としておこなうこと、校則を機械的に運用することなく状況に応じて適切に指導することなどを求めた。

 大阪府立高校で2017年に報道された「黒染め訴訟」をきっかけに、黒染め強要やその他の理不尽な生徒指導を伴う「ブラック校則」の問題が社会問題化した。

 東京都立高校でも「生まれつきの髪の毛の色が黒い色ではないことから黒染めを強要され、授業を受けさせてもらえなかった」とする被害訴えもあり、都議会でも「当該生徒への措置は人権侵害」として取り上げられていた。

 都議会で教育委員会側は「子どもは権利の主体として尊重する必要がある」「校則の変更に当たっては生徒の意見を聞くことなどが大切」などとする答弁をおこなっていた。

 通知では一歩前進ということになる。もっとも、通知を出したから一件落着というわけではない。通知の趣旨が生きるよう、引き続き日常的な対応が必要になってくるといえる。