「ブラック校則」:神戸新聞が特集記事

 神戸新聞が2019年8月31日、『ブラック校則報道に反響続々 下着透けるのが嫌で改善求めたら「透けることを証明せよ」』を配信した。

神戸新聞NEXT|教育|「ブラック校則」私もNO 本紙記事に反響続々
 下着は色やデザインまで指定。髪の色が生まれつき黒以外なら「地毛証明書」が必要…。そんな不可解な「ブラック校則」を疑問視する声が高まっている-という記事を掲載(

 記事では、兵庫県内の学校での「ブラック校則」について2019年7月2日付の同紙で報道したところ、県内の児童生徒・教職員・保護者からの反響があったとして、声を紹介している。

記事での声

 「下着の色は白指定はおかしい」という声は複数寄せられたという。ある高校の女子生徒は、「夏服や体操服ではブラが透ける」などとして「制服の下に着るタンクトップやキャミソールは白指定ではなく、濃い色の着用を認めてほしい」と、校内アンケートの結果も添えて学校側に訴えた。しかし学校側は「まず透けることを証明せよ」と返した。生徒側は「透けている様子の写真を撮れということか」と戸惑い、それ以上の行動は断念せざるを得なかったという。

 ほかにも「日焼け止めを塗るのにはその都度担任の許可がいる」(小学校)、「三つ編み・編み込み禁止」(中学校)、「靴は『白のひも靴』のみ。ワンポイントでも不可」(中学校)、「髪の毛がヘアアイロンによる痛みで少し明るくなっていただけでも、黒染め指導される」(高校)などの規定があるという訴えも寄せられた。

「ブラック校則」は人権侵害

 おかしな校則の問題は1970年代前後以降からの管理教育の時代から問題になっていたが、近年では「ブラック校則」の形でクローズアップされている。現時点での中学生・高校生にとっては親の世代ともある程度重なる、1980年代~90年代に中学生・高校生だった管理教育世代よりも、学校での校則や規定が厳しくなっているのではないかという指摘もされている。

 なぜこのような決まりが必要なのかという合理的な理由があるとは考えにくい内容である。「ブラック校則」やそれに基づいた過剰な生徒指導で生徒を管理統制することで、生徒の自主性や思考力を逆に奪ってしまうのではないかとも感じる。また人権侵害にあたると思われるような規定もあり、重大な問題である。

 記事で指摘された「透けるから濃い色の着用を認めてほしい」に対して「まず透けることを証明せよ」は、セクハラ・パワハラと見なされてもおかしくないものであり、深刻である。

 「ブラック校則」の問題は、できるだけ早期に改善を模索していくべき課題であると感じる。