北九州市私立高校生自殺、再調査委員会「いじめ主原因と認めず」

 福岡県北九州市内の私立高校に通っていた当時2年の女子生徒が2017年に自殺し、背景にいじめが指摘された問題があった。この問題を調査していた福岡県の再調査委員会は8月16日、「学校生活の友人関係のトラブルが自殺に何らかの影響を与えたことは否定できない」と指摘したものの、「いじめが自殺の主な原因と断定できない」とする報告書を公表した。

 生徒は2017年4月、登校途中の通学路で自殺した。自殺直前、同級生に宛てて「私に何かあったらあんたたちのせい」としたLINEメッセージを送っていた。

 学校側が設置した第三者委員会は、同級生グループが昼食やグループ写真撮影からこの生徒を外したことなど3件をいじめと認定していた。しかし自殺との因果関係は否定したことで、遺族側が再調査を求めていた。

 再調査委員会では学校側が認定したいじめのほか、この生徒がLINEで別の生徒と口論となったことなどもいじめと認定した。いじめの認定は計5件となった。一方で報告書では、「友人関係のトラブル以外に家庭問題や部活動の悩みがあるなど複合的な要因が考えられる」などとして、いじめが自殺の主原因とは認めなかった。

 遺族側は、報告書でいじめが一因となったと指摘されたことなど部分的には前進と評価しながらも、「主たる原因はいじめと思っている」として、全体的な内容については不満を持っているとされる。

 残されたLINEメッセージでは、いじめが主原因とうかがわせるような内容だと感じる。しかし、いじめがあったと認定しながら「主原因ではない」として因果関係を認めないという結論はどうなのか。