吹田市小6いじめ「調査は不適切」大阪府教育庁が指導

 大阪府教育庁は8月15日、大阪府吹田市立小学校でいじめアンケート実施の際に不適切対応があったとして、地方教育行政法に基づき吹田市教育委員会への指導をおこなった。

 吹田市立小学校で2018年、当時6年の男子児童がいじめを受けて不登校になった問題で、いじめを調査するアンケートの際に、被害児童の実名を許可なく出したり、「中学受験」が原因とミスリードすると受け取られかねない設問があり、問題になっていた。

いじめアンケートで「受験勉強」「さぼり」と誘導設問:大阪・吹田市
 大阪府吹田市立小学校で2018年度、当時6年の男子児童がいじめを受けて卒業まで不登校になる事案があった。この事案に関連して、学校側が実施したいじめ調査で、この児童の名前を挙げ、当該児童が長く休んでいることは「(中学受験の)受験勉強のためだ...

 大阪府教育庁は、▼被害児童が2018年6月に担任にいじめ被害を申告したのちも、学校でいじめ情報を共有できなかったこと。▼2018年11月のいじめアンケートでは、実施前に吹田市教委が内容を確認したものの、プライバシーに踏み込む設問を見落としていたこと。――といった内容を不適切と判断した。

 また、吹田市教委が設置する方向が決まった第三者委員会の調査内容についても、府に報告するよう求めた。

 いじめの問題については、被害者の立場に立ってみれば深刻な内容である。不適切だった点は是正したうえで、ていねいな調査が求められている。