岐阜市立中学校いじめ自殺:約100人が「いじめを見聞きした」

 岐阜市立中学校3年の男子生徒が2019年7月に自殺した事件を調査する第三者委員会が、8月8日に岐阜市役所で第3回会合を開いた。

岐阜市立中学校生徒自殺、いじめ訴える遺書残す
 岐阜市立中学校3年の男子生徒が7月3日朝、岐阜市内のマンションから飛び降りで死亡した自殺事案に関して、「いじめを苦にして自殺する」と受け取れる内容のメモが生徒の自宅から見つかっていたことが、7月5日までにわかった。  学校・市教委は...

 第三者委員会では、全校生徒約500人を対象にしたいじめアンケートの結果が報告された。会議は非公表でおこなわれたものの、終了後に取材に応じた第三者委員会委員によると、生徒へのいじめを見聞きしたと回答した生徒が約100人・またいじめの噂を聞いたと回答した生徒が約150人いたことを明らかにした。

 第三者委員会では今後、「いじめを見聞きした・噂を聞いた」と回答した生徒から、保護者の承諾を得られ次第、個別に詳細な聴き取りをおこないたいとしている。

 500人規模の学校で約100人がいじめを見聞きしていたというのは、この生徒へのいじめが半ば公然とおこなわれていた状況だったことをうかがわせることにもなる。一方で、学校側がおこなっていたいじめ調査は機能していなかったのではないか、生徒の間には「教師に言っても無駄」という空気が流れていたのではないかという指摘もされている。

岐阜市立中学校いじめ自殺:学校側のいじめ情報共有体制に問題か
 岐阜市立中学校3年の男子生徒が自殺し、この生徒へのいじめがあったと指摘されている問題では、学校側の対応に疑問が呈されている。 1・2年時のいじめアンケート  報道によると、当該生徒が1・2年時にも、学校のいじめアンケートに対し...

 一人の生徒の命が失われたことは、極めて重大である。今後の詳細な調査によって、いじめの実態、自殺した生徒を取り巻く状況、学校の「空気」など、あらゆる角度から検証をおこなう必要がある。