学校現場に広がり始めるUDフォント

 朝日新聞(ウェブ版)2019年8月5日付に『革命的に読みやすい、UDフォント 学力向上効果も期待』が掲載されている。

革命的に読みやすい、UDフォント 学力向上効果も期待:朝日新聞デジタル
 字を読みやすくすることで誤読を減らそうと開発された、ユニバーサル・デザイン(UD)のフォント(書体)を教育現場で活用する動きが広まっている。読み書きに困難がある子どもに効果的というだけでなく、学力向…

 学校現場で使用される教科書やプリントなどの活字に、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が導入される動きが広がっていることをリポートしている。

 誰にでも読みやすい字体を目指して開発されたUDフォントは、教育現場でも、弱視や読み書きに困難がある児童生徒に役立っているという。

 視覚過敏などを伴う人にとっては、活字体の形状によってはストレスを感じて読みにくいなどといった問題が指摘されている。UDフォントによって活字での刺激が格段に軽減され、読めるというスタートラインに立つことができることになる。

 また弱視や視覚過敏などを持たない多くの児童生徒にとっても読みやすい字体となっていることで、学力向上にもつながると期待されている。記事によると、奈良県生駒市教育委員会とフォントメーカー「モリサワ」が生駒市立小学校5年の児童を対象に2019年2月に実施した調査では、UDフォントで印刷したテスト問題の方が、従来の教科書体フォントで作成したテスト問題よりも正答率が高かったという結果が出た。

 困難を抱える児童生徒にとっても、そうではない児童生徒にとっても、有用であることが読み取れる。UDフォントの歴史は比較的新しい様子だが、広がってほしいと願う。

 教科書については主に教材の内容が採択の際の論点になるが、最新版の教科書では、UDフォントの採用や色の工夫など、視覚特性に困難を持つ児童生徒にも配慮したバリアフリー構成をおこなっているものも出ている。そういう点についても、2019年の教科書採択ではみていきたい。