「ブラック部活動」、吹奏楽部のケース:群馬県での事例から

 上毛新聞2019年7月30日付に『《部活が変わる 吹奏楽部は今》“ブラック部活”とささやかれ… 大会過密「見直しを」』が掲載されている。

 長時間の練習を課し休日も潰れる・指導者のハラスメント行為や部内でのいじめなどの温床ともなる「ブラック部活動」の問題は、運動部で問題になることが多いが、記事では吹奏楽部の問題について、群馬県内での事例を記載している。

 吹奏楽部では、長時間練習が常態化したり、顧問教諭・指導者の指導が厳しいなど、「ブラック部活動」の問題が顕著に現れている分野でもある。ある高校では、部活動終了は毎日午後11時近く、土日も長期休暇もなしで練習するのが常態化していたという。

 背景には過密スケジュールが指摘されている。コンクールやソロコンテスト、パートごとの演奏会、それらの予選、定期演奏会、地域行事への出演など、活動内容が多岐にわたり、部員や指導者の負担が大きいことが指摘されている。

 コンクールの結果が教員の評価にも直結する風潮の元で、練習内容にも無理が生じ、記事に出ている保護者の声として「練習がきつすぎて不登校になった」という声が紹介されている。記事では紹介されていないが、「体罰」など指導者のハラスメント行為や、部内でのいじめなど、好ましくないことを招きかねない要因ともなりうる。

 部活動によって、学業や家庭生活にも重大なしわ寄せが来たり、生徒を追い詰めるようなことは、本末転倒である。このようなやり方ではなく、内容を精選するなど合理的な運営が必要になる。