取手いじめ自殺:当時の関係教職員を処分

 茨城県取手市立中学校3年の女子生徒が2015年、いじめを受けたと訴える遺書を残して自殺した問題で、茨城県教育委員会は7月25日、「不適切指導で自殺の引き金を引いた」として、当時担任だった女性教諭(45)=現・取手市立取手第二中学校教諭、休職中=を停職1ヶ月の懲戒処分にした。

 また管理責任を問い、当時の関係教職員3人と市教委担当者2人にも懲戒処分をおこなった。▼校長(58)=現・石岡市立小学校校長=を減給10分の1・12ヶ月、▼教頭(54)=現・取手市内の県立高校教頭=を減給10分の1・3ヶ月、▼学年主任(52)=現・阿見町立小学校教諭=を戒告、▼市教委教育参事(58)=現・取手市立小学校校長=および市教委指導課長(58)=現・守谷市立中学校校長=をそれぞれ減給10分の1・12ヶ月、となっている。

 生徒は2015年11月10日に自宅で自殺を図り、翌11月11日に死亡した。自殺した生徒は、体育の授業で仲間はずれにされたり、アルバムの寄せ書きに悪口を書かれる、不快なあだ名で呼ばれるなどのいじめを受けていた。

 担任だった女性教諭は、いじめを認知できる状況にありながら見逃したことや、学級経営の不適切さによって自殺した生徒へのいじめを誘発したことが指摘された。また自殺当日には、いじめ加害生徒が音楽室のガラスを故意に割った事件が起きたが、担任教諭は「この生徒も関与した」と思い込んで「連帯責任」としてこの生徒を追い詰めるような対応を取り、いじめで苦しんでいた生徒の自殺の引き金を誘発したと結論づけた。

 学校側の対応のまずさが、最悪の状況を招いたことにもなる。このようなことを再発させないためにも、事件を詳細に分析し、教訓を導く必要がある。