給食当番で食缶ひっくり返してやけど、被害児童が提訴:埼玉県

 埼玉県加須市立騎西小学校5年だった2017年、給食当番で高温のみそ汁の食缶をひっくり返してやけどを負ったのは学校の安全管理が不十分だったからとして、被害に遭った男子児童(現在中学校1年)が7月19日、加須市を相手取り約790万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。

事故の概要

 報道によると、事故の概要は以下のようになっている。

 事故は2017年6月6日に起きた。その日は給食当番に当たっていて、みそ汁の食缶を2人一組で運ぶことになっていた。しかし当日、一緒に運ぶ予定だった児童が委員会活動のために不在で、この児童は重さ約10kgの食缶を1人で運んだ。

 児童はその際にバランスを崩して転倒した。約90度のみそ汁が足にかかり、全治6ヶ月のやけどを負った。児童の足にはやけどの跡が残ったという。

 被害児童側は、配膳の際に教職員を配置しなかったことや、食缶は2人一組で運ぶことを徹底していなかったことなど、学校や加須市教委が安全確認の周知徹底をしなかったなどと訴えている。

 児童の保護者は提訴に際しての記者会見で、「第三者委員会を設置して検証してほしいと求めたが、されなかった。誠意を感じない」「子どもは体育の授業で短パンをはくと、やけどの跡が見える。いじめにつながらないか心配」などと訴えた。

再発防止策の検証が必要

 報道の範囲だけでも、検証すべき箇所は何点かあるのではと感じる。食缶は重量があり、また高温の食材も入っていることもある。事故の再発防止のためにも、運搬方法も詳細に検証されるべきではないか。