「体罰」事件で関係教職員に処分:市立尼崎高校

 兵庫県尼崎市教育委員会は7月19日、市立尼崎高校の複数の部活動で暴力的な指導、いわゆる「体罰」が繰り返されていた問題で、関係した教員への処分を発表した。

 部員を平手打ちして失神させるなど7件の暴力行為をおこなったとされた男子バレーボール部コーチの臨時講師(28)については、停職6ヶ月相当とした上で、9月末の任期満了までの停職73日の懲戒処分とした。またコーチの暴力行為を把握しながら隠蔽したとして、男子バレーボール部監督の男性教諭(51)を減給10分の1・3ヶ月の処分とした。

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 さらに硬式野球部での「体罰」についても処分が発表されている。硬式野球部部長の教諭(39)は少なくとも2017年以降、部員の顔や胸などを強く押すなどの「体罰」を繰り返したとして、減給10分の1・3ヶ月の処分となった。硬式野球部コーチの男性臨時講師(25)は、部員に1日ご飯7合を食べるノルマを課し、完食するまで帰宅させないなど不適切指導をおこなったとして、減給10分の1・1ヶ月の懲戒処分とした。

 校長と教頭についても、事実と異なる報告をおこなったなどとして減給処分とし、7月26日付でそれぞれの職から解任・更迭して尼崎市教委事務局に異動させる人事措置をおこなった。

 この事件では、体育系学科を擁する学校、運動部強豪校でのスポーツ指導の問題点が背景にあるとも指摘されている。さらにほかの4つの部活動でも「体罰」が横行していたという疑惑も浮上していて、調査を進めているという。

 部活動指導やスポーツ指導で暴力が横行することが許されない。体質を徹底的に改善する必要がある。