ネットへの中傷書き込みは「同級生の父親」:川口市いじめ訴訟

 埼玉県川口市立中学校に通っていた男子生徒(現在は卒業)が在学中にいじめを受けるなどした問題。

 この問題では、何者かが被害生徒の実名を名指ししてインターネット掲示板に中傷書き込みをおこなう問題が起きた。被害生徒側は特に悪質と判断したものについてプロバイダに投稿者の情報開示を求めた結果、同級生の家庭が契約していたネット回線3ヶ所からおこなわれていたことを突き止めた。

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 被害生徒側が投稿者を相手取って起こした民事訴訟の第1回口頭弁論が、7月8日にさいたま地裁であった。被告側は、同級生の父親が書き込んだことを認め、和解協議に応じる意向であることを表明した。

 父親は、保護者会で被害生徒の実名を知って書き込んだなどとした。

 ほかの投稿者については、1人は訴訟を起こす前に和解が成立し、もう一人は提訴後口頭弁論までの間に「同級生が書き込んだ」と認めて和解が成立した。

 被害生徒への中傷書き込みをプリントアウトしたものの一部が、以前に新聞報道の写真として掲載されていた。同級生本人だけでなく、大人の書き込みではないかと疑われるような文体や内容のものも写されていたが、やはり保護者が書き込みに関与していたということになる。

被害者中傷は許されない

 いじめ事件や「体罰」事件など学校が舞台になる事件では、加害者本人に近いと思われる者や同級生・保護者をうかがわせるような形で、被害者への誹謗中傷の二次被害がおこなわれることは、過去にもよくあった。

 しかしそういうことは、決して許されることではない。