尼崎市立中学校いじめ自殺:遺族が提訴

 兵庫県尼崎市立中学校2年だった女子生徒が2017年12月に自殺し、背後にいじめと教師の不適切な対応があったとされた問題で、「いじめへの学校の対応は不適切だった」として、生徒の家族が尼崎市を相手取り、約7900万円の損害賠償を求めて神戸地裁尼崎支部に民事提訴していたことがわかった。提訴は2019年6月17日付。

事件の経過

 生徒は2017年度2学期頃から、クラスで聞こえよがしに「ブタ」「キモい」などと悪口を浴びせられるなどのいじめに遭っていた。

 また所属していたソフトテニス部でもいじめを受けたうえ、顧問らは場当たり的な対応に終始した。

 2017年12月20日には、この生徒が「部内でのトラブルを言いふらしている」と学年担当の教員から決めつけられて強い叱責を受けた。生徒は教諭からの叱責の直後、「学校はもう無理」などの遺書を残して自宅で自殺した。

 事件を調査していた第三者委員会は2019年3月、いじめがあったことを認定する調査報告書を出している。

教師がいじめの助けを求めた生徒を叱責。その3時間後に命を絶っていた。尼崎中2少女自死で第三者委が報告(赤澤竜也) - Yahoo!ニュース
一昨年12月20日、尼崎市で13歳の女児が命を絶った。市教委の諮問を受けて立ち上がった第三者委員会がこのほど調査結果を発表。自殺の背景に複合的ないじめと学校側の不適切な対応があったことを明らかにした。
兵庫県尼崎市中2いじめ自殺:第三者委員会がいじめを認定
 兵庫県尼崎市立中学校2年の女子生徒が2017年12月に自殺した問題で、市教委の第三者委員会は3月18日に調査結果を公表し、生徒へのいじめがあったことを指摘した。  「いじめが自殺に影響を及ぼした」とも指摘している。  生徒はク...

 生徒の家族は「特定の個人を責めるつもりはなく、幸せがあったはずの娘に対する行政の責任を問いたい」(神戸新聞2019年7月5日「尼崎中2女子いじめ自殺 遺族が市を提訴」)と話しているという。

 この案件での関係教員の対応が不適切だったことについての責任、また同種事件に対してより適切に対応するためにはどうすればいいのか、できるだけ詳細に解明されることが臨まれる。