校門圧死事件:29年目の追悼集会

 兵庫県立神戸高塚高校(神戸市西区)で1990年7月6日に発生した校門圧死事件。事件発生から29年となる2019年7月6日、事件のあった同校前で追悼集会が開催された。

神戸新聞NEXT|神戸|校門圧死事件から29年 犠牲生徒悼み集会 神戸高塚高
 神戸高塚高校(神戸市西区)で1990年7月、登校指導の男性教諭が閉めた校門に、1年生の女子生徒=当時(15)=が頭を挟まれ、亡くなった事件から、6日で29年となった。

 参加者は事件現場に花を供え、教育への思いを語り合ったという。

 校門圧死事件は、1990年7月6日午前8時30分に発生した。校門での遅刻指導として8時半ちょうどに校門の門扉を閉めた教諭が、校門を通り抜けようとした1年の女子生徒を挟んで死亡させた事件である。

神戸高塚高校校門圧死事件
兵庫県神戸市西区の兵庫県立神戸高塚高等学校で1990年7月6日、同校で社会科(日本史)を担当していた細井敏彦教諭(当時39歳)が1年生の女子生徒を校門に挟み死亡させた事件。管理教育の問題がクローズアップされた事件となった。事件の経過1990

 この事件では、遅刻者にはペナルティを科すなどの管理教育の問題が背景にあったと指摘され、管理教育の問題がクローズアップされるきっかけとなった。

 管理教育は事件以降の1990年代にかけて、全国各地で見直しの傾向が出たとされている。しかしその一方で、管理教育という言葉こそ使われることは少なくなったものの、「ブラック校則」「ブラック部活動」などの形で、かつての管理教育的なものとも根が共通していると思われるものが出現していると指摘されている。

 「ブラック校則」に関しては、2010年代後半時点の中高生の親世代の大半にあたる、1980年代~90年代に中学校・高校生活を送った「管理教育世代」の学生時代よりも、決まりが厳しくなっているという指摘もされている。

 管理教育やそれに類するものではなく、児童生徒の自主性を尊重する学校教育、児童生徒が安全に安心して学べる学校を。――このことは常に念頭に入れていかなければならない課題である。