岐阜市立中学校生徒自殺、いじめ訴える遺書残す

 岐阜市立中学校3年の男子生徒が7月3日朝、岐阜市内のマンションから飛び降りで死亡した自殺事案に関して、「いじめを苦にして自殺する」と受け取れる内容のメモが生徒の自宅から見つかっていたことが、7月5日までにわかった。

 学校・市教委は7月3日夜の時点で、いじめによる自殺の可能性があるとして、調査委員会を設置する方針をすでに決めている。

 学校側は、当該生徒が2019年5月、給食の時間に同級生から嫌いな食べ物を押しつけられるなどのトラブルがあり、担任が関係生徒を指導してその後の様子を見守っていたという。2019年6月のアンケートでは、本人からいじめをうかがわせるような訴えはなかったものの、別の生徒がこの生徒の名前を挙げて「嫌な思いをしているのではないか」とする指摘があった。

 また「この男子生徒に対するいじめ」として具体的な内容を記したメモが、同級生から担任に提出されていたことも明らかになっている。給食の時間の問題や、持ち物を隠されているなどの内容が記されていたとされる。しかし学校側はメモを「紛失した」とし、市教委はメモの存在を「7月4日の保護者会で、参加者の指摘ではじめて知った」とした。

 生徒のメモが出てきたことは重大である。またいじめを訴えるメモが学校側に渡されていたことも重大である。いじめがあった疑いが強まったことになり、事実関係をていねいに調べたうえで、しかるべき対応が必要になる。