さいたま市立中学校生徒自殺:家族が記者会見

 さいたま市立南浦和中学校(さいたま市南区)1年だった男子生徒が2018年8月に自殺した問題で、生徒の家族が7月2日に記者会見した。

 家族は「所属していたバドミントン部での顧問教員の指導が自殺の原因」「学校側からの詳しい説明もない」などと訴えた。また自殺当日、校長から「自殺と公表すればマスコミが騒ぐ。保護者会で家族自らが説明することになる」などと言われ、「不慮の事故」ということにしてほしいとする打診があったことも明らかにした。

 この問題では、生徒が生前「部活動が辛い」と家族に打ち明けていたことや、生徒の自殺後に実施した学校側の調査では「顧問教員から暴言や暴力を受けた」「自殺した生徒への圧力があった」などの訴えがあったことが明らかになっている。

さいたま市立南浦和中学校生徒自殺:背景に部活顧問の指導?
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 一方でさいたま市教育委員会も同日までに、「自殺と教員の指導の関係は確定できなかった」として第三者委員会を設置する意向を示した。また「不慮の事故」としたことについては、「家族側からの同意があった。強要したわけではない」としている。

学校側の対応に疑問

 事件の経過はまだ第一報の段階だとはいえども、学校側の対応のまずさが目に付く。

 自殺当日に「事故ということにしてくれ」と迫るなど、家族は直後に話し合いの上で同意したとされているとはいえども、実質的には事件に直面して混乱しているところに乗じて一方的に迫ったに近い状態になっているのではないか。

 また学校側・市教委が生徒の家族に対して十分な説明をおこなっていないようにも感じる。ていねいな調査の上で、事実関係を明らかにしていくべきではないのか。

(参考)
◎自殺の男子中学生、部活「行きたくない」母親が会見 (読売新聞 2019/7/2)
◎さいたま・中1自殺 当初事故扱い 母「校長に言われ同意」(東京新聞 2019/7/2)
◎自殺中1遺族「部活顧問が原因」 市の教育委が第3者委設置へ(FNNニュース 2019/7/2)