給食ハラスメント:教員の指導という角度からはどうか

 学校給食での「完食指導」によって、虐待・「体罰」と批判されるほどの行き過ぎた行為が生じ、児童生徒が不登校や会食恐怖症などになる事例も生じる「給食ハラスメント」が問題になっている。

 この「給食ハラスメント」について、指導にあたる教員の事情を分析した記事「給食「完食指導」の被害者は生徒だけではない、先生にのしかかる“能力不足”の重圧」がネットメディアで出され、反響を呼んでいる。

給食「完食指導」の被害者は生徒だけではない、先生にのしかかる“能力不足”の重圧 | オトナンサー
先生も好き好んで過剰な「完食指導」をしているわけではありません。周囲のプレッシャーから完食指導をしてしまうことがあり、ある意味、先生も被害者という側面もあるようです。

 記事によると、学校の方針などによっては「残さず食べる」「残食が多いのは指導力がないという同僚の目」などがあり、また教員の側も給食指導のノウハウについては研修などを受けているケースはほとんどなく、生徒がたくさん食べるためにはどうすればよいかを考える余裕がなく、おかわり強制などに走りがちとする指摘がされている。

 学校側の指導については、「給食ハラスメント」が問題化したことによって子どもの個性や状況を尊重する方向に変わりはじめているものの、まだすべての学校でというわけではないとも指摘されている。

 教員が適切な指導をおこなえるようにするためにも、適切な条件整備が必要になってくる。給食時間に一定の余裕を持たせること、残食率などによる一面的な指導力評価に結びつけないこと、子どもの個性を尊重する指導をより深く研究できる体制を作ること、給食のみならず教員の勤務状況全体について過剰な負担を減らして余裕を持たせることなど、必要な措置を考えていくことが重要になってくる。