学校エアコン設置率には地域格差ありという指摘

 朝日新聞(ウェブ版)2019年6月29日付に『「夏も授業」後押しするエアコン でも設置率に地域格差』が掲載されている。

 記事によると、公立小中学校では授業時数確保のために夏休み短縮の動きが広がっていることを紹介している。教室へのエアコンの設置が夏休み短縮の後押しとなることも多いものの、エアコン設置率には各地域に差があるということ。

 小中学校では授業時間数や授業内容が増え、学校のカリキュラムにゆとりがなくなっていることが指摘されている。授業時間数不足などを補うために、夏休みなどの長期休暇の日数を削る手法もとられることがある。

 その一方で、近年の温暖化により、日本のほとんどの地域で、夏季の教室の室温は学習に適さないだけでなく児童生徒や教職員にとっても危険といえるような状況となっている。2018年には7月の記録的な猛暑により、各地の学校での熱中症事故が社会問題化した。体育授業や部活動での激しい運動をしたなどのケースに限らず、体育館での全校集会で座っていた状態でも熱中症を発症したケースも報告されている。

 児童生徒や教職員の安全・健康面を考えると、教室をはじめとした学校施設への空調設備設置は緊急の課題だと指摘された。急ピッチで設置が進んでいる自治体もあるものの、設置率には地域によって大きく異なることもまた問題となっている。

 授業時間確保とエアコンの問題は元々は別個の課題ではあるが、授業時間確保のための手法として夏休みを短縮するという手法がとられることになると、2つの課題が一定結びつくことにもなってくる。

 授業時間については、学習指導要領の内容にも規定されてくることなので、授業時数や授業内容の精選など、国レベルでも根本対策を取ることも課題となってくる。

 一方で教室のエアコンについては、児童生徒の状況にも大きく関わってくることなので、緊急の課題となってくる。授業時数を確保するために児童生徒を危険にさらす状況になってしまうと、おかしなことになる。授業時間の問題とは別に、エアコン整備を緊急に進めることは必要になってくる。